my heart
□my heart 6
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食事が始まっても、ジェボムさんは戻って来なかった。
みんな、楽しそうに食べて飲んでってしてるけど僕はジェボムさんが戻って来ない事が不安でしょうがなかった。
「ただいま戻りました。」
「ジェク!」
「ジェク兄さん!」
「なんすか、みんな楽しそうですね。」
ジェクが戻って来た。
良かった。
「お前、もう大丈夫なのか?」
「はい、この通り。」
えっ?
ジェクもケガしてたの?
「よう!ジニョン。ただいま。」
「お帰りなさい。ジェク、ケガって?」
「ああ、大した事ないよ。」
そうだ、ジェクにジェボムさんの事聞いてみようか。
「あの、ジェボムさんは?」
「ああ、なんかやらないといけない事があるとかで今日は戻れないかもしれないって。」
「そうなんだ。」
ジェクの様子が変だ…。
まさか…まさかとは思うけど…ジェボムさん…。
やめよう。
確かではない事で不安になってもしょうがない。
あれっ?
そう言えば、マークさんもいない。
ジェボムさんと一緒なのかな?
みんなは、ケガをしているのを忘れているかのように盛り上がっていた。
長い宴会が終わり片付けを始めるとヨンジェとベムも手伝いに来てくれた。
「お疲れ様でした。」
「お疲れ様。ヨンジェ達ももう寝ていいよ。後はやっておくから。」
「大丈夫です。みんなでやった方が早く終わりますから。」
「ありがとう。」
3人で手分けして洗い物をすると本当に早く片付いた。
みんなは、もうすでに寝てしまっている。
僕は、ヨンジェ達と別れ部屋に戻った。
ユギョムを降ろしベッドに寝かせると、ふとジェボムさんの事が気になりだした。
本当に戻って来なかったな…。
縁側に座り外を見ていると、突然涙が溢れ出した。
ジェボムさん…。
会いたいよ…。
早く帰って来て…。
「ジニョン?こんな所で何してんだ?」
「ジェク。」
「お前、何泣いてんだよ。」
「ねぇ、ジェク。何でジェボムさんは戻って来ないの?」
「それは…。」
「何かあったの…?」
「いや…。」
「教えて!何があったの?まさか…大きな怪我をしてるとか…?」
「ジニョン…。」
「お願い…。ジェボムさんの所に連れて行って。」
「大丈夫だよ。心配する事はないから。」
「お願い…ジェク…。」
どうかしてる…。
ジェクは、大丈夫だって言ってるのになんでこんなにジェボムさんに会いたいんだろう…。
それに、涙が止まらないよ…。