雪に咲く花

□ホワイトクリスマス
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クリスマスイヴを3日後に迎えようとした頃、颯人が雪斗に言った。
「雪斗、お前イヴの日空いてるか?」
12月24日のクリスマスイヴは雪斗の誕生日でもある。
毎年、兄弟たちがいつもクリスマスもかねて祝ってくれるのだ。
「ええと、その日は俺の誕生日だから、兄ちゃんや姉ちゃんたちがお祝いしてくあるんだ。でも、どうして?」
「実は、施設でクリスマスパーティーをやるんだけど今年はサプライズを起こして下のチビたちを驚かせたいんだよ。ちょっとお前にも手伝ってもらいたいと思ってな。亘兄の提案なんだ」
「えっ、亘さんも来るの?」
雪斗の表情が明るくなる。
「ああ、言い出しっぺだし来てくれないと話にならないからな」
亘が行くと聞き、雪斗は即決した。
「行くよ。颯人にも借りがあるしね」
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