雪に咲く花

□美少女の時間
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アルバイトの内容はどうであれ結果的には多くの報酬を手に入れられたのだ。
生まれて初めて女性的な容姿を感謝したいほどだった。
「さて思いきって何か買っちゃおうかな」
写真をとることが好きな雪斗の頭にふと前から欲しいと思っていたデジタルカメラがよぎった。
「これだけあれば買えるはず……。でも……」
同時に生活のために身を粉にして働く兄姉の姿が浮かぶ。
「まあいいや。思いきってあれを買っちゃおうかな」
あるアイデアが頭に浮かんだ。
美味しい話に簡単に飛び付くとあとで痛い目にあうと家族に聞かされていた警告などすっかり雪斗の頭から消えてしまっていたのだ。
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