BOOK
□SWEET TALKER
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ツウィ「ずっと一緒にいるから、わかる」
チェヨン「…」
ツウィ「ジョンヨンオンニが、そんなに好き?」
え、、、
ツウィにはお見通しみたい。
チェヨン「…おかしいんだ、最近私」
ツウィ「…うん」
チェヨン 「すれ違うだけさえドキドキしちゃって。もうホントに…これって、恋、だよね…」
ツウィ「だと思う」
ため息をつく。
チェヨン 「…はあ」
ツウィ「本気…なんだよね?」
チェヨン「うん…」
ツウィ「…ごめん、こんなこと言うの悪いけど、ジョンヨンオンニはやめた方がいいと思うよ」
チェヨン 「…どうして」
ツウィ「女の子同士っていうのは勿論だけど、何よりオンニは浮気性な気がする」
チェヨン 「浮気性?!」
ツウィ「うん…だからもし付き合えたとしても、大変だと思う」
チェヨン 「うう….でも、たまに、私だけに見せてくれる笑顔…も、甘い言葉も…もし冗談じゃなかったら…とか…」
ツウィ「うーん…でも、ずっと他のメンバーとキスしたり、ハグしたり。チェヨンだけじゃないのかもよ」
チェヨン 「えぇーそうなのかな」
ツウィ「うん、きっと騙されてる」
ツウィの言うことは一理あるかもしれない。ジョンヨンオンニの中性的な魅力は、ジョンヨンオンニにしかないものだ。だから他のメンバーから冗談でキスをされたり、ダーリンなんて呼ばれたり、ジョンヨンオンニも本当にメンバー1人1人を可愛がってる。…今でも嫉妬しそうなくらい。
もしこんなオンニと付き合ったら…
ツウィ「やめなよチェヨン、ジョンヨンオンニは皆に優しいし…」
ツウィは猛反対みたい。
チェヨン「どうしよう…」
ツウィ「もう少し、オンニのこと、オンニが考える恋愛観みたいなのを探って見たら?」
チェヨン 「…ツウィ、今日は珍しく色々言ってくれるね(笑)」
ツウィ「チェヨンが心配なだけ!」
チェヨン 「あはは」
ツウィはチェヨンをぎゅっと抱きしめると、心配そうに顔を覗き込んだ。
チェヨン「とりあえず…今日はもう、寝よう?」
ツウィ「…うん、そだね」
明かりを消して、ベッドに潜り込んだ。ダヒョンオンニいつまで騒いでるんだろ…明日オフとはいえ…
はあ…
ジョンヨンオンニ…
好き…大好きみたい。だっていつもあなたのことを考えてる。あの笑顔、声、思い出す度に恋しくて辛くて。
はあ…もうしっかりしなきゃ
こんなにうだうだ考えてたって仕方ないのに…
でもツウィの言うこと聞いてられない。だって好きなんだもん…どうしようもないでしょ?
恋って、大変なんだね…。
しっかりしないといけないけど、出来ないよ。ジョンヨンオンニのことを考えると、心が弱くなっちゃうみたいで。
ジョンヨンオンニの夢、見られますように。デート、してたらいいな。
ジョンヨンオンニ…私の気持ち、気付いてるかな…?
意識が遠のいていく。
…そんなわけないか。
私はそのまま眠りに落ちた。
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