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□怖い夢を見たの
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チェヨンは机に持ってきたノートを広げると、カリカリと書き始めた。覗き込んでみる。



ジョンヨン「うあ…すご!」


ノートには意味の分からない英語と数字が沢山並んでいた。



チェヨン 「難しいよーー!」

ジョンヨン 「うん、これは難しそう」

チェヨン「ここの問題、分かる?」

ジョンヨン「…」



黙り込むジョンヨン。

んーーと唸り真剣にその数字を見つめる。


チェヨンはそんなジョンヨンを見て笑った。


チェヨン「おんに?考えてるの?笑」

ジョンヨン「うん」

チェヨン「あははっ」

ジョンヨン「私には無理だ」

チェヨン「うん、かわいい笑」


真剣に考えるジョンヨンが可愛かったのか、チェヨンは笑いながらジョンヨン頬を撫でた。




チェヨン「でも私も数学本当に苦手だよ」

ジョンヨン「苦手そう」

チェヨン「国語だけがいい」

ジョンヨン「作詞得意だしね」

チェヨン「はは、まあね」





カチ、カチ、と時計が時間を刻む。




チェヨン「…おんに、そいえば寝ないの?」

ジョンヨン「チェヨンが終わるまで見守るよ」

チェヨン「えぇ〜、しばらく終わらないよ」

ジョンヨン 「あんたも明日学校でしょ?」

チェヨン「うん」

ジョンヨン「早く寝なきゃ」

チェヨン「うん…このページだけ終わらせたら寝ようかな」

ジョンヨン「うん」



ジョンヨンはスマホをいじりながらチェヨンが解き終わるのを待った。


チェヨンは時々、うーとかあーとか言って悩んでいた。そんな声を聞きながらだんだんとウトウトしてくるジョンヨン。

ついに首がコテンと倒れ、チェヨンに寄りかかる体勢になってしまった。



チェヨン「…」


チェヨンの肩に寄りかかるジョンヨンに愛らしさを感じ、近くのブランケットをゆっくりと掛けてあげた。動くと起こしてしまいそうなので、慎重にゆっくり。




右肩に重さを感じながら、しばらく問題を解いていると、ジョンヨンが何か言い出した。



ジョンヨン「う〜…やだ…」

チェヨン「…?」



寝言なのか。



チェヨン「ジョンヨンおんに」



返事は無い、寝言のようだ。



すると、急にギュッと抱きしめられた。びっくりしてジョンヨンを見ると、悲しそうな顔をしている。


チェヨン「おんに」


返事は一向に無い。抱きしめる力もなくなり、また眠りへと落ちたジョンヨン。



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