◎リクエスト作品A

□甘い
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ジョンヨンは私に甘い。





ナヨン『あの服可愛い』

ジョンヨン『うん、ナヨンオンニに似合いそう』

ナヨン『…』




ブラウスを手にとって見つめる。





ジョンヨン『…欲しいの?』

ナヨン『欲しい』

ジョンヨン『わ、高いなあ』

ナヨン『…』

ジョンヨン 『買ってあげるよ』

ナヨン『本当?』

ジョンヨン 『うん』




そういってすぐにレジまで
持って行ってくれる。





ジヒョ『ジョンヨナ、甘やかしすぎよ』

サナ『ナヨンオンニも甘え過ぎ』




ジヒョとサナに怒られながらも、
私はついつい甘えてしまうみたい。




ジヒョ『いくら付き合ってるとは言え、ジョンヨンはオンニのオモチャじゃないのよ』

ナヨン『そんなの分かってるもん』

ジョンヨン『いいのいいの、私が買ってあげたいの』

サナ『ほんま甘いなあ』





直ぐにお会計を済ませて合流するジョンヨン。
ジヒョやサナにだけじゃなくて、
皆んなにも言われる。

自分のことは自分でやりなさいって、

何よ、オンニに対して。



でも私はジョンヨンに何か
ねだったことなんてないし、
ジョンヨンが私を甘やかすから
私がジョンヨンのことを好きだなんて
そんなことは一切ない。

ただ、ジョンヨンは私のことが大好き。




好きなんて頻繁には言って来ないから
こうやって私のして欲しいことを
直ぐに読み取ってそれで好きを表現してる

気がする。





私たちは手を繋ぎながら
ショッピングを楽しんで、
宿舎に帰ってきた。




ジョンヨン『買い過ぎちゃった』

ナヨン『….そうね』

ジョンヨン『楽しかった?』

ナヨン『…うん、ジョンヨナ』

ジョンヨン 『ん?』

ナヨン『好き』

ジョンヨン 『…うん』



照れながらも、
優しい微笑みを向けてくれる彼女。




ナヨン『ちゅー』



唇を尖らせて言うと、
視線を逸らして黙り込む。



ナヨン『はやく、』



少し急かしてみると、
腰を上げて私の隣まで来て、

ちゅ

頬に可愛いキス。







ジョンヨンは私に甘い。
私の頼みなんてきっと断れない。

もし断ったって私は大好きだよ?
でも、私の気持ちに一生懸命に答えたいあんたが、こういう時、頑張ってキスしてくるのが可愛いくて。


照れ屋なジョンヨンは、
未だにキスですら抵抗があるようで
いちいち恥ずかしがる。

そんな子が一生懸命に
勇気を出して答えようとしてくれる。

こんなに萌えないことないでしょ?






キスをしてすぐに私から背を背けるジョンヨンの手を引っ張って、もう一度顔と顔を近付ける。





ジョンヨン 『…っ』




鼻と鼻がぶつからないように、
角度を変えて顔を見つめると

ぎゅっと強く目を瞑るジョンヨン。



ナヨン『もっかい』



ちゅ


すぐに要望は叶えられた。
ほんの少し開いた唇は、これから先を
期待している証って、捉えて良いの?







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