◎リクエスト作品A

□結局…好き
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今日もサナからキス攻撃を受け続けるダヒョン。
一緒のベッドで寝るといつもこうだ。

付き合っているわけではない、
ただダヒョンが可愛くて可愛くて仕方ないサナ。



サナ『んふふ』


ちゅ



ダヒョン『やあ、サナオンニ』

サナ『おいしそなほっぺ』

ダヒョン『タコヤキぃデス?』



そう言って自分のほっぺを丸く摘む。




サナ『あー!あひゃひゃっ』




高笑いをするサナ。
ダヒョンに飛びついた。




サナ『可愛いー』

ダヒョン『サナちゃん、サナちゃんもタコヤキ、デス』



サナの頬に手を伸ばし丸く摘むダヒョン。



サナ『ふふっ、タコ焼きぃ』




サナ(あー、好きだなあ。)






実は1年も前からダヒョンに片思いをしていたサナ。でも、心に留めているだけ。ダヒョンに伝えてたところで、どうにもならない。付き合うなんて夢のまた夢。今は、一緒に仲良く過ごせるだけで十分だった。けど、




ダヒョン『んーーーカワイイデース』




ぽんぽんと頭を撫でてくるダヒョン。





付き合いたい、キスもしたいし、それ以上のことだってしたい、そんな想いが募って最近は心が痛くなる時がある。見ているだけじゃ、一緒にいるだけじゃやっぱり満足出来ないサナの心。



(告白したいけど…振られるのが怖くて出来ひん)





今日もダヒョンを可愛がるだけで終わらせてしまうのに必死だ。唇にキスをしたら、止まらなくなりそうで。





サナとダヒョンはイチャイチャしながら、
午前中を過ごした。

午後はダヒョンがチェヨンとツウィと映画に行くと言っていた。




ダヒョン『よし、もう起きないと』

サナ『えーー行っちゃうのダヒョナ』

ダヒョン『うん、お昼から映画始まっちゃうから』

サナ『ひーん、サナも連れてってえ』

ダヒョン『チケット、ネットで取ったからもう席ないかもしれない』

サナ『うー…』





テキパキと支度を進めていくダヒョン。




サナ『急ぎすぎちゃう?』

ダヒョン『結構時間やばいかも』




ダヒョンの携帯が鳴る。





ダヒョン『はい!ちょっと待ってねぇ』

チェヨン 『早くぅ』

ダヒョン『あと髪やったら行くから!』

チェヨン 『はーい』



ぷつん。




サナ『はあ、しゃーないなっ』




サナはダヒョンの後ろに行き、
ブラシで髪をとかしはじめた。



サナ『髪やったげるからしっかりメイクしな』

ダヒョン『わぁーーありがとサナオン二』





綺麗な黒髪をブラシで梳かし、
温めていたをヘアアイロンで、
真っ直ぐストレートにしていく。




サナ『こんなもんでええ?』

ダヒョン『完璧です!!完璧ですサナオンに』

サナ『ん!』

ダヒョン『じゃ行ってきます!』

サナ『はーい気を付けてな』

ダヒョン『うん!』






パタン。




ドアが閉まりダヒョンは出掛けてしまった。






サナ『はぁあ…しんど、好きを我慢するのってこんなしんどいねんなあぁあ』



ドサッ

布団に倒れこむ。
まだ少し残ってるダヒョンの香り。



サナ『はぁ…んん〜〜!』




もどかしい、足をバタバタさせて枕を抱く。



サナ(…もう、あんま関わらんほうがいいのかな。告白して嫌われるくらいなら、遠くで見つめていた方が気が楽やし。)





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