◎リクエスト作品
□彼女になった日
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ミナには好きな人がいた。
同じグループのナヨン。
でも普段からあまりナヨンとはスキシンシップをとることはあまり多くなく、遠目で今日も可愛いななんて思って見つめている。
この恋が叶うなんてあまり期待はしていない。だって女の子同士、叶わない確率の方が高い。
今日もナヨンオンニ可愛かったな、なんで思いながら化粧室で手を洗う。
軽く化粧直しをして、ドアを開ける。すると、少し先輩のアイドルが3人。目の前に立っていた。
ミナ「…?」
避けながら楽屋へ戻ろうとすると、
ドンっ
進む道を手で塞がれる。いわゆる壁ドンというやつ。しかし相手はイケメンではなくて怖い形相の女子。
ミナ「な、なんですか」
女1「あんたさ、最近調子乗ってるよね」
女2「大人しそうな顔してさ、結構やってんでしょ?」
ミナ「??なんの話ですか…」
女3「とぼけないで!枕営業してるって噂になってるよ?」
ミナ「えぇ?!」
女1「変な写真も上がっちゃってさ。言い訳もほどほどにしろって感じ」
ミナ「…本当に何も無いんですけど」
女3「いま謝ったら許してあげる」
ミナはある男性アイドルとツーショットで写真を撮ったことを、一度スクープされたことがあった。この人たちはその男性アイドルのことが好きなのかもしれない。ミナはそう思ったが悪いことをした覚えもないので、謝る気にもなれない。
本当に好きな人はナヨンだけだ。
ミナ「あの写真はただのツーショットです…」
ミナに食いかかる女達。
女2「しらばっくれんのもほどほどにしな!良いよね同じ事務所ってさ。そーやって媚び売ってれば付き合えちゃうんだもんね?」
ジリジリとミナを壁へ追い詰める3人。
ミナは追い詰められ、泣きそうになる。
女3「別にあんたは歌が上手いわけでもないし、ちょっとバレエが出来るだけでダンスなんて観れたもんじゃないわ」
ミナはへたり込む。
それを囲いさらに追い討ちをかけられる。
女1「なんか言ったらどうなの?」
1人に足で腹部を蹴られた。
ミナ「きゃっ…や、やめてください!私本当にそんなつもりじゃ!」
女3「出た出た悲劇のヒロイン気取り」
キャッキャっと嘲笑う3人。
ミナは泣き出してしまった。
もう嫌だ…誰が助けて…
一方TWICEの楽屋でメンバーいつものように楽しく過ごしていた。
すると、ジヒョとモモに呼びかけられるナヨン。
ナヨン「どしたの?」
モモ「オンニ急いで廊下に出て」
ジヒョ「ミナがいじめられてるみたいなの」
モモ「ここでオンニが助けにいけば、いいところ見せられるよ!」
ジヒョ「…好きなんでしょ?私たちも見てるの辛いから、早く助けてきなさい!」
ナヨン「えぇ!本当に言ってる??」
モモ「オンニ、早く!」
ナヨン「わかった…ありがと2人とも」
廊下を真っ直ぐ走ると、化粧室の近くで女の先輩に囲まれているミナの姿があった。思わずぶん殴りたくなる気持ちを抑え、ナヨンは冷静に声を掛ける。
ナヨン「何してんの」
普段より一層低い声で現れたのは、ミナの大好きな人、ナヨンだった。
ミナ「!ナヨンオンニ」
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