◎リクエスト作品
□素直な顔
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今日は新曲のレコーディング日。
パートの多いジヒョ、ナヨンは
レコーディング室に籠りっぱなし。
メインボーカル2人を除いて、
皆はダンススタジオへと
トレーニングをしに行った。
ナヨン「うあ、キーが高い」
と言いつつナヨンは
綺麗な高音でサビを歌う。
ジヒョ「おんにファイティン!」
ブースには1人ずつ入る。
ジヒョはナヨンのレコーディング姿を見ながら、自身のパートの歌詞やメロディを改めてチェックをする。
今回ナヨンのパートはすごく多くて、大丈夫かな、なんてすこし心配をしていたジヒョだったが、
堂々とレコーディングするナヨンを見てやっぱりすごいなと尊敬する。
ジヒョにとってナヨンは
普段は面倒のかかるおこちゃま。
序列9位で、年上だけどどこかおっちょこちょいで、、、でも、たまにびっくりするくらい大人っぽい時がある。
思わず子供のように、ナヨンの胸に飛び込みたくなる時がある。
今のナヨンは、そんな感じ。
ナヨンはレコーディングを終えるとジヒョと交代した。
ブースの外でジヒョの声を聞きながら、たまに小さな拍手をしながら聞くナヨン。
ジヒョ「お疲れ様でした!」
日はだんだん暮れて行き、
レコーディングが終わり帰る頃には辺りは真っ暗になっていた。
夜道を二人で他愛のない話をしながら歩く。
ジヒョはこの時間が好きだった。
曲の収録はパートが多いほど時間はかかることが多いため、レコーディング帰りは大体ナヨンと2人きりだ。
ナヨン「ジヒョは相変わらず完璧!拍手しちゃった笑」
ジヒョ「オンニこそ、オンニみたいに可愛くて綺麗な高音は私には出ない」
ナヨン「珍しく褒めるね?」
ジヒョ「そう?笑」
なんて笑い合いながら坂道を登る。
ナヨン「ジヒョ」
ジヒョ「ん?」
ナヨン「私はあんたのこと、一生尊敬してあげる」
ジヒョ「なに急に笑 てかしてあげるって」
ナヨンはジヒョへの感謝を述べ始めた。あのときもああだったし、あのときもジヒョのおかげだし、
ジヒョがさりげなくやっていたことをナヨンは全部覚えていて、ジヒョは心を打たれる。
ジヒョ「はは、オンニには敵わないな」
照れたように笑うジヒョ。
ナヨン「こんな時くらいしか、伝えられないからさ」
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