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□ピアス
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ある日の夜、モモは心配そうな顔をしながらチェヨンにこう言った。




モモ「チェヨナ、びっくりすることあるんやけど」

チェヨン 「なに?」




ちょうどモチェンTVを撮り終わって、ぐだぐだしていた時だった。







モモ「ピアスちょっと開けたなってきた…」

チェヨン 「お!!モモおんにが!」

モモ「うん…ちょっと大人にならないとなって」

チェヨン「あはは、私が開けてあげる」

モモ「うん!お願い」

チェヨン「寝てる間にね」

モモ「…なんかそっちの方が怖い気してきた」

チェヨン「じゃ起きてるときやる?」

モモ「…」




顔をしかめる。






チェヨン 「私の部屋にまだピアッサーあったはず」

モモ「…」

チェヨン 「取ってくる!」

モモ「い、今やるん?!」

チェヨン 「うん、やれるときやった方がいいよ」

モモ「……わかった…」






パタパタ部屋へと駆けていくチェヨン。だんだん怖くなっていくモモ。







チェヨン「とってきたよー」


モモ「……」





モモの表情が険しくなる。
ピアッサーをみて怖気づく。






モモ「あ、やっぱ無理かも…」



チェヨン 「大丈夫だよ痛くない」

モモ「そうかなあ」

チェヨン 「どっちの耳にする?」

モモ「え…んー、右!で痛くなかったら左もする」


チェヨン 「おっけー」





モモに近づくチェヨン。





モモ「ちぇ、チェヨナ!!」

チェヨン 「?」

モモ「信じてるからね…」

チェヨン 「ふふ、うん」




チェヨンが堂々としているのでモモは少しだけ安心する。本当はジョンヨンにやってもらおうとしていたのだが、ジョンヨンは開けながら怖がりそうで不安だったのでチェヨンにお願いしたというわけだ。





チェヨンはモモの耳に黒ペンで印を書いた。





チェヨン「位置、この辺でいい?」


モモ「…う、うん」









ピアッサーをモモの耳に当てる。







モモ「いぃ〜〜〜怖い〜〜〜」

チェヨン「豚足のこと考えてればいいよ」

モモ「そ、そうだね…豚足、豚足」






フーッと耳に息をかけられる。





モモ「ひゃあ?!」


思わず反応するモモ。





チェヨン「あはは!」


モモ「チェーヨーナァーーー」

チェヨン 「ごめんごめん」

モモ「しっかりやって!!」

チェヨン「わかったわかった、あはは」




もう一度モモに近づく。





チェヨン「オンニいい匂いする」

モモ「ほんま?今日は香水つけてないで….」

チェヨン「でもいいにおい」

モモ「…早くして」

チェヨン「うん」




カチ、とピアッサーをセットする音がモモの耳元で聞こえる。





モモ「ああーーーーーーーー」

チェヨン 「豚足!豚足」

モモ「豚足!!豚足!!」

チェヨン 「いくね」

モモ「豚足!!豚足!!豚足!!豚足!!豚足!!豚足!!豚足!!」

チェヨン 「あははははっ!!」




モモから離れて
爆笑するチェヨン。




モモ「な、なんやねん?!」


モモは恐ろしさで涙目になっていた。







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