BOOK
□SWEET TALKER
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-----Chaeyoung side-----
元々かっこ良いと思ってた。ママもメンバーならジョンヨンが綺麗だって言ってた。
一緒に活動して、新たな魅力に気付いて。彼女の行動、一つ一つに反応してしまうのは、ここ最近のこと。
季節の変わり目で、最近は朝と夜で温度差が激しいから、風邪を引かないように気をつけなさいって私によく言ってくる。そんな彼女の言葉をふと思い出して、少し長袖も出しておこうかな。なんて考えて、
クローゼットの上に置いてある小さなケースに、冬服が少し入っている。少し上着だそ…。
背伸びをしてケースを下へ降ろそうとしてみる。すると、予想以上の重さにぐらっとバランスを崩しそうになった。
チェヨン「あっ…!」
やばいこのまま倒れる…っ!!
すると、後ろから誰かに支えられた。片手でケース、片手で私を支えられた。
ジョンヨン「…危ないなあ」
チェヨン「ジョンヨンオンニ!」
ジョンヨンはケースを下に置き、真剣な目でこっちを見てきた。
ジョンヨン「チェヨナ、あんた背が低いんだから危ないことしないの、高いとこにあるもの取るときは呼んで」
ほんとに心配してるみたい。真剣な目。そんな目で見られたら、恥ずかしい…し、目、合わせられない。
バクバクうるさい胸の鼓動。
チェヨン「う、うん。ありがとう」
声、震えてないかな。
ジョンヨンオンニはにこっと笑うと、私の頭を撫でた。
ジョンヨン「照れてんの?」
顔が近づいてくる。
咄嗟に離れる。
チェヨン 「あはは、照れてないよ!」
…ずるい。その笑顔も、頭撫でるのも反則だよ…心臓が持たない…。
ジョンヨン「なんか顔が赤い気がして可愛かった(笑)じゃあね〜私の可愛いチェヨン」
チェヨン 「あ、オ、オンニ!」
ひらひら手を振りリビングへ戻ろうとするジョンヨンを思わず引き止めた。理由なんて無い、ただいなくなっちゃうのが、少しだけ寂しくて。
ジョンヨン「?」
え、えと…
チェヨン 「愛してる」
ジョンヨン 「ふふ、私も〜」
チェヨン 「ほ、本気で愛してるよ!」
やばい、私今やばいこと言ったかな。引き止めるために思わず言ってしまった。
ジョンヨン「私も本気だよ?」
オンニはそう言って微笑むと
部屋を出て行った。変な思われては無さそうだった。
私はすぐにベッドへ倒れて悶絶した。
チェヨン可愛い可愛い、私も本気で愛してる…オンニはたまにこうやって甘い言葉で私をからかってくる。きっとオンニにとってはただの冗談なんだろうけど、…私は本気であなたを好きなになっちゃったんだよ…?
その言葉がどれだけ私にとって…大きなものか、オンニは分かってない…まあ、当たり前だけどね。
この日の夜、
ツウィに気持ちがバレてしまった。
夜になり、あまり夜更かしをしないツウィがなかなか起きてるなぁと思ってたら、急にこんなことを言い出した。
ツウィ「チェヨン、恋してるの?」
チェヨン 「…え?!な、なんで?!」
突拍子も無いことを言うツウィ。
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