BOOK

□怖い夢を見たの
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カチ、カチ、カチ
時計を刻む音が寂しい部屋に響き渡る。


時刻は0:00を過ぎているが、
なかなか眠る気にならないジョンヨン。



最近、よく金縛りに合う。
たまに怖い夢も見る。


それが怖くて、モモなしでは寝られなくなってしまった。モモと手を繋いで寝ている時は、金縛りには合わない。

今日はモモはサナと出掛けていて、帰ってきたかと思えばサナの部屋へと行ってしまった。



ピロン♪

携帯が鳴る。



モモからメッセージが来ていた。



『今日はサナと寝るね、おやすみ〜サランへ😘♡』



それを見て絶望した。


1人じゃ怖いから来て、なんて言ったら優しいモモは心配してすぐに駆け付けてくれるだろう。でも、毎回モモにも申し訳が無いし、何より言いだすのが恥ずかしいので



『おやすみ!サランヘ😘♡』



とだけ送っておいた。




廊下に出てみる。するとマンネ達の部屋だけ電気が付いていた。

まだ起きてるのかな…ドアに近づく。


音はない…とても静かだ。
どうやら寝ているよう。


電気を消し忘れたのかと思い、ドアをゆっくり開けてみる。



ガチャ…



そこには気持ち良さそうに眠るダヒョンとツウィ。それから1人机と向き合い頭を悩ませているチェヨンの姿があった。



チェヨン「…おんに、どしたの」


ジョンヨン「チェヨナ何してるの」


チェヨン「…ん?宿題」



眠い目をこすりながら一生懸命頑張っているチェヨン。同室のツウィとダヒョンは爆睡中。ジョンヨンは2人を起こさないようにと、自分の部屋へ招き入れた。




チェヨン「オンニ、モモオンニがいないから寂しいんでしょ」

ジョンヨン 「…ううん」



宿題を邪魔しておいて、怖い夢見そうで怖いから、チェヨンと手を繋いで寝たいなんて言えない…。



チェヨン「うそ〜」


なんて言いながら少し笑う。



ジョンヨン「ツウィはもう宿題終わったの?」


チェヨン「うん…毎日コツコツ頑張ってたし」

ジョンヨン「あー、そっか」

チェヨン 「私はギリギリになって焦っちゃう」

ジョンヨン 「ははっ、私もそうだった」

チェヨン 「だよね」





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