BOOK
□はじめて
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ジョンヨンとチェヨンは付き合い初めて1ヶ月になる。付き合うと言っても何か特別なことをしたわけではなく、ただ一緒にいる時間が増えただけな気がする。
一緒にいると楽しくて、なんでも笑ってしまう。あんまりキスをしたりとか、そういう雰囲気にはならなかった。
しかしある日の夜。一緒に動画を見ていたら急にジョンヨンがキスをしてきた。
チェヨン「オンニからキスって…初めて」
チェヨンは照れながらも嬉しそうにしている。
チェヨン「冗談でもメンバーとキスするのはめっちゃ嫌がるのに」
ジョンヨン「あんたは別だよ」
チェヨン「ふふっ、そっか」
ジョンヨン「チェヨナからもしてよ」
チェヨン「ぇぇ〜」
チェヨンは少し躊躇うと、遠慮がちに可愛くちゅ、とキスをした。
チェヨン「わぁ〜恥ずかしい」
ジョンヨン「ふふ、ありがと」
そう言ってジョンヨンは動画に目線を戻した。温もりが消えて、少し寂しさを感じたチェヨンはジョンヨンの手に自身の手を重ねた。
ジョンヨン「…どうしたの」
チェヨン「ふふ、なんでもない」
照れながらもしっかりと手を握ってくる。
するとジョンヨンがその手をパッと離した。
チェヨン「ぁ…」
ジョンヨン「暑い」
そう言って少し笑う。
チェヨンは何とも言えないような表情をしていた。寂しい、って言いたいんだろうなぁと心の中でジョンヨンは察し、わざと少し意地悪をしてみる。 絶対甘えてこないチェヨンを知っての意地悪。
ジョンヨン「もう、寝よっか」
チェヨン 「…うん」
電気を消し、ベッドに入る。
シングルベッドが2つ。お互い別々のベッドに入る。
ジョンヨン「おやすみ」
チェヨン「おやすみ…」
そう言ってから15分後、
チェヨンはもぞもぞとジョンヨンの布団に入ってきた。
ジョンヨン「…なに?」
チェヨン「…」
チェヨンは黙ってジョンヨンの布団に潜り込むと、背を向け寝始めた。
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