BOOK

□ピアス
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チェヨン 「だってあんまりにも豚足豚足言うから!」

モモ「チェヨンイが言えって!」

チェヨン 「ふふ、でも、そこまで言うとは(笑)」

モモ「…」

チェヨン 「面白くて笑っちゃう」

モモ「うー、もうええわ。ジョンヨンに頼む」

チェヨン「ジョンヨンオンニもっと出来ないと思うよ」

モモ「…確かにね。」




チェヨンに向き直るモモ。





モモ「チェヨナ!!」

チェヨン「はい」

モモ「笑うの禁止!わかった?」

チェヨン「はい!分かった、ふふ」

モモ「それがだめやんって!」





ガチャ





その時、リビングのドアが開いた。





ジョンヨン「何してるの?」




モモ「ジョンヨナ〜!!ピアス開けてもらってるんやけどチェヨンが笑って開けられへん」

ジョンヨン「モモや、ピアス開けるの?」

モモ「うん」

チェヨン「モモオンニやっと決心がついたの」

ジョンヨン「すごいじゃんモモや!大人になったんだね!チェヨナ開けたれ!!」


モモ「いえーい!」

チェヨン 「ちょっと一回ジョンヨンオンニやってあげてよ」

ジョンヨン「え?私が開けるの」

モモ「ビビらんとってな」

ジョンヨン「ええっ…!」


ピアッサーを渡すチェヨン。




ジョンヨン「で、できるかな…」


緊張した面持ちのジョンヨン。



ジョンヨン「怖い、人に開けたことないよ」

チェヨン「バーンってやればいいだけだよ」

ジョンヨン「なんであんた出来ないの?」

チェヨン「モモおんにが笑わせる」


モモ「ジョンヨナ!任せた!」


ジョンヨン 「…ええ、…わかった」




眉を下げて泣きそうになりながらモモの耳にピアッサーを当てるジョンヨン。



ジョンヨン「こ、このへん?」


チェヨンにアドバイスをもらいながら進めようとするジョンヨン。




チェヨン 「うん」

モモ「いぃーーー怖い…….」

ジョンヨン 「こ、ここを引くんだよね?」

チェヨン 「うん!」





手が震えるジョンヨン。



チェヨン「手震えてるオンニ(笑)」

ジョンヨン「そりゃ震えるわ!人の体に穴開けるんだよ」

チェヨン「でも正確に開けられなくなっちゃうから、震え抑えて!」

ジョンヨン 「う、うん…」




そうは言ってもますます震えるジョンヨンの手。あまりにも震えるので緊張を察したモモが振り返った。




モモ「ジョンヨナぁ!ちゃんとやって」

ジョンヨン 「だって…これ無理だよ〜!」

チェヨン 「あははは」

モモ「もうジョンヨナ怖がりすぎてやっぱりだめやわ…」

チェヨン 「もっかい私がやってあげる」

モモ「もういい、私も怖がりすぎて今日はもうなんか疲れた…」


チェヨン 「あはは、また今度やろうね」

モモ「うん…私がやる気になったらね」




少し申し訳無さそうに
モモの手を握るジョンヨン。




ジョンヨン「ごめんモモ」

モモ「ううん、ジョンヨナが怖がりなのは前から知ってたし」

ジョンヨン「…まあモモにも、まだピアスは早いのかもよ」

モモ「う、…そうかもね」

チェヨン 「あはは」







結局モモはピアスを開けることが出来なかった。








END






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