星娘の核

□02
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すると、目の前で背を向けていた男が
鬼の形相で振り返る





「ああ?!ナツが帰ってきたってぇ?!」





「ひぃっ!」





「この間のケリつけんぞ!ナツ!」





男はルーシィを通り過ぎて、喧嘩最中のナツの元へと向かう






「グレイ。服」





「ああ!しまった!」





ワイングラスで酒を嗜む際どい服装の女性がそう言うと、グレイと呼ばれる男は慌てたように声を上げた






「これだからここの男どもは、品がなくて嫌だわ」





そういいながら、近くにあった樽酒を持ち上げ、そのままラッパ飲みをし始める





「昼間っからピーピーギャーギャー、ガキじゃあるまいし」





学ランに下駄をはいた男がルーシィの傍で立ち止まり腕を組んで、喧嘩をするメンバーを見つめる





「漢なら、拳で語れ!!」




「結局拳なのね……」





握りしめた拳を掲げてそう言う男に、ルーシィは呆れたように苦笑を漏らした




しかし、ナツとグレイはそんな男を邪魔だと言って殴り飛ばしてしまう





「やれやれ、騒々しいね」





壁側の椅子に座り、両腕に女性を抱いているオレンジの髪をした男に、飛んできたコップがぶつかる





しかしすぐに立ち上がると、両腕に抱えていた女性に顔を向ける






「混ざってくるね。君たちのために」




「上位ランカー抹消っと……」




そう言って、気取ったようにポーズを決める男をみてルーシィは、持っていた雑誌に載っているその男の写真を赤ペンで×をつけた
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