03/20の日記
23:14
次回を読む前にちょっとだけ振り返る(※元サイトより移動)
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◆追記◆

コロッケにとってバーグは「神」だったんだと思います。おそらく。
戦い方も、バンカーとしての生き方も、ハンバーグーも、仲間や友だちを守るということも、教えてくれたのはバーグです。だからバーグの教えやコロッケから見たバーグの姿はコロッケにとって絶対であり、完全な理想です。
劇中でコロッケも何度も言っていますよね。「父さんならきっとこうすると思うんだ」と。そう思って人に優しくしようとするし、敵であっても協力しようとしていました。
そしてコロッケにとってバーグより強いバンカーには巡り合ってこなかっただろうし、バンカーはみんなバーグのようであるべきだと思っている。というか、彼はバンカーとして戦い、強くなること以外に生きる道を知らないのかもしれません。



でも、裏バンカーサバイバルで、仲間を守ることをあれほど重んじてきたコロッケは次々と仲間を失い精神的に追い詰められます。追い詰められた末、最後はアンチョビたちの悲劇を止められなかった。コロッケの貫いてきた「バーグの教え」がことごとく否定され、何一つ守れないまま終わってしまいます。
また、これはゲームシリーズなので公式ではないですが「バンクの森の守護神」でコロッケとプレイヤーに過去のバーグの未熟さや過ちが言及され、更に「時空の冒険者」ではコロッケと同年代の少年バーグとの交流が出てきます。
そのうえで、タロやオコゲ、ビシソワーズ家などのバーグ以上の猛者も登場します。
それまで、コロッケと読者にとって非の打ち所がない完璧超人だったバーグが実は未熟で不完全であること、コロッケがバーグに教わったことが決して万能ではないこと、あるいは伝えきれなかったことの方がたくさんあることが示されていきました。

けれどそれでいて、最後に地球を守り抜くためにコロッケの支えとなったのはやはりバーグであり、何より「バーグに会いたい」という胸が張り裂けんばかりの思いでした。
最終回でもコロッケは、相手に情けを掛けてしまうあまりに願いを他人のために使ってしまったり禁貨を受け取らなかったりということを繰り返してしまうわけですが、それは結局最後までコロッケの中でバーグが変わらず「神」だったからでしょう。

つまるところ、「コロッケ!」はバーグがコロッケの「神」であり続けたからこそ成立していた物語であるのに対し、ブラレベはもうその前提から放り投げていることになるわけですね。

実を言うと、私としてはブラレベ第1話はある意味、想定できる未来図でした。
最終回で生き返ったバーグと再び旅を始めたであろうコロッケはその先、いくらでもバーグの欠点や人としての未熟な部分・暗部をその目で見ていくことになるはずだからです。それが目に映れば映るほど彼は父親に対し「あんたはそんな奴じゃないはずなのに!」と葛藤する。それくらい、彼は父親を信奉していました。
何より、バーグの願いは誰も知らないんですから。

…さすがに父親殺すマンになって帰ってくるとは思っていませんでしたが。マジで一体何したんだ親父。

コロッケが最終回後どのようなことを経験したのか、どんな場面で「神」の暗部を見たのか。ついには「神」に殺意を抱くに至ったのか……。

2018/03/20 23:14
カテゴリ: キャラクター語り(コロッケ!)
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