HUNTER×HUNTER

□HUNTER×HUNTER
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ゴン「トンパさん。どうしたの?」
シーラ「大丈夫ですか?」トンパに騙され穴の中へと足を踏み込む五人。
優羽花「レオリオは大丈夫かしら?」
シーナ「分からない。でも無事だと良いね。」五人を見送ったあと一人ほくそ笑むトンパ。そして走り去った。ニコルは幻覚に惑わされ苦しむなかレオリオもまた友を見た。その友を追いかけたレオリオ。
優羽花「!?」
クラピカ「ニコル!」
ゴン「どうしたの?何があったの?」何も答えないニコル。ニコルは狂ったように嗤うだけだった。
クラピカ「急ごう。レオリオを探すんだ。」
ゴン「うん。」まだ友を追い掛けるレオリオだった。
ピエトロ「レオリオ。来てくれたのか、だが遅かったよ。俺はこの通り無様に死んでしまったよ。」
レオリオ「・・・・・・」
ピエトロ「俺の心臓はもう脈打つことはない。この体はただの冷えた肉だ。レオリオ。お前は医者の卵だろ?助けてくれよ。治してくれよ。レオリオ。」
レオリオ「うわあぁああぁ!」
優羽花「レオリオ!!返事をして!レオリオ!?」
クラピカ「!?」
優羽花「どうしたの?クラピカ?」
クラピカ「幻影旅団・・・」
優羽花「え?」
クラピカ「やめろ、やめてくれ、」
優羽花「クラピカ⁉クラピカッ!」クラピカまでも幻覚を見優羽花たちは狼狽える。ゴンがクラピカを背負い連れていく。トンパは銀髪の少年、キルアと出会う。
キルア「何怯えてんだよ。」
トンパ「別に、」
キルア「お前、引っ掻けたな。」
トンパ「何を馬鹿な。」
キルア「良いこと教えてやるよ。薄汚い手を使うやつにいつか薄汚い死に方をするってさ。嘘じゃないぜ、何なら試してみようか?今、ここで」トンパは逃げていきキルアはゴン達を追う。
ピエトロ「起きたか?レオリオ。」
レオリオ「ピエトロ、すまん。俺は治したかったけどお前を手術してやれる金が無かったんだ。」
ピエトロ「ああ。分かっている。」
レオリオ「だけど手術をするのにも金がもっともっと必要だったんだ。ちくしょう・・・金さえありゃあ・・・・・・あん時に金さえありゃあ・・・俺、ハンターになって金を稼いでその金で医者になるつもりだ。そしておめぇみたいな病気にかかった奴を片っ端から治してやりてぇ。だから―――」と言い親友をレオリオは見た。そこには骸骨となった親友がいた。その親友を見た瞬間悲鳴を上げたレオリオ。その頃クラピカもまた暴れ苦しんでいた。そこにキルアが到着した。そしてクラピカを蹴り飛ばした。
優羽花「!?良かった。正気に戻ったのね。クラピカ、」
キルア「癒し杉なんてものはない。だよね?優羽花。」
優羽花「この木は昔から暗殺者がよく使う惑わし杉の樹液よ。相手の一番触れられたくない過去の幻をみせて精神を破壊するの」
ゴン「詳しいんだね。」
優羽花「うん。植物系は好きでね。詳しくなったの。」
クラピカ「じゃあ、トンパは・・・」
キルア「お前達を引っ掻けたんだ。」
クラピカシーラシーナ『ッ!?』
ゴン「行かなきゃ。」
キルア「あるぜ。あのオッサンを助けてしかも、一発逆転で先頭集団に追い付く方法。ゲームは単純じゃつまらないだろ?」
優羽花「ねぇ、キルア。どうするの?」
キルア「爆弾、けっこう凄いやつ。」
シーナ「爆弾?」
キルア「ぶっ飛ばすのさ。この樹液べったりの気持ち悪い壁を。」
優羽花「なるほどね。その案は良いかもね。それに手っ取り早いしね。」
レオリオ「俺は・・・一体どうすれば良い?どうすれば・・・・・・教えてくれ、ピエトロ」
ピエトロ「死ねば良い。死んで俺と同じこっちの世界に来れば良い。生きていればいつか死ぬ。早いか遅いかの違いさ。そんなに気に病むことはない。お前は医者なんて柄じゃない。二人で楽しくやろう。昔みたいにな。レオリオ。お前と俺は友達なんだ。俺を一人にしないでくれ。寂しい思いをされないでくれよ」
レオリオ「ピエトロ・・・・・・」ニコルはさ迷い続けトンパは周りの人間を押し退け進み続けレオリオはピエトロの後ろをついて行く。途中、足を止めた。
ピエトロ「どうした?レオリオ。」
レオリオ「すまねえ。ピエトロ。俺、やっぱりお前の元へは行けねぇ。」
ピエトロ「何故だ?」
レオリオ「悪あがきかもしれねぇ。立派な医者になれる訳でもねぇ。でも、俺はこのまま何もせずに終わりたくねぇんだ。お前と同じ病気の子を治してやりてぇ。そして、その子の親に金なんて要らねぇて言ってやりてぇ。そのために俺は・・・生きて医者になりてぇんだ。すまねえ、許してくれ。ピエトロ」
ピエトロ「レオリオ。なれよ。レオリオ。立派な医者になぁ、」レオリオの前で爆発が起きた。
クラピカ「確かに手っ取り早い方法だが、何とも荒っぽい。もう引き返すことは出来ないな。」
レオリオ「ゴン、クラピカ、優羽花にシーラにシーナまで。ピエトロは?」
クラピカ「壁の樹液の匂いが幻覚を見せてたんだ。トンパに騙された。」
レオリオ「幻覚か・・・そうか。どうやら危ないところを助けられたようだな。でも、お前達はなんともなかったのか?」
クラピカ「私も危うく。」
ゴン「俺、何ともなかったよ。」
レオリオ「確かにゴンには効きそうにないな。悩みなんて無さそうだし。」
キルア「オッサン。無駄話してる暇ないぜ。」
レオリオ「オッサ・・・あっ!お前❗」
シーナ「キルアって言うんだって。」
キルア「次行くぜ。」レオリオが認識せずまま爆弾を投げるキルア。そして、横の壁が爆発し優羽花達は先頭集団に追い付いた。
サトツ「一体何事です?優羽花さん。」
優羽花「あははは。ごめんなさい、ちょっと壁壊してしまって、」
サトツ「壊してはいけないとは一言も言っておりませんよ。惑わしの道に迷いこんでこれだけの人数がよく生還できましたね。大したものですよ。」
トンパ「そ、そんな・・・今年の新人は一体どうなっているんだ?」
レオリオ「この野郎、てめぇだけは許さねぇ。」
優羽花「止めてあげて、レオリオ。それなら分かっていてちゃんと止めなかった私にも非があるわ。ごめんなさい」
レオリオ「チッ。優羽花に免じて今回は許してやる。優羽花に感謝しろよ。」また走り出す参加者。
シーラ「ありがとう。キルア。」
キルア「助けた訳じゃない。」
ゴンシーラシーナ『え?』
キルア「言ったろ?これはゲームだって」ラストパートでペースをあげるサトツ。その先は階段だった。
クラピカ「そうだったのか、この嘘つきめ。」
レオリオ「嘘なもんか、俺の目的はやっぱり金さ、過去は過去。金は金さ。一文の特にもなんねぇやつはすっぱり捨ててく質でね。」
クラピカ「なれると良いな。」
レオリオ「お前に言われるまでもねぇよ。死んでもハンターになったる!」
クラピカ「いや、医者にだよ。」
優羽花「頑張ってね、レオリオ。レオリオならきっとなれるよ。素敵な医者に。」
レオリオ「そう言うことを澄んだ瞳で言うんじゃねぇよ。二人揃って、誤解されたらどうすんだよ。よぉし行くぜ。」涙が光っていた。
クラピカ「大丈夫か、レオリオ。」
レオリオ「おう。見ての通りだぜ。なりふり構わなきゃまだまだ行けることが分かったからなぁ。ふるちんにになってでも走るぞ。」
優羽花「さすがにふるちんは困るわよ。レオリオ。」
クラピカ(私も少しは奴を見習うか)
ゴン「あ!出口だ。」
シーナ「本当だ。」
キルア「嬉しそうだな。」
ゴン「キルアは嬉しくないの?」
キルア「別にただの出口だから、つまんない試験だな。これじゃゲームにもなんない。」
ゴン「でも合格すればハンターになれるんだよ?」
キルア「なんでそんなにハンターになりたいんだ?」
ゴン「俺の父さん、ハンターなんだ。きっと凄いハンターに違いないんだ。」
キルア「きっと?」
ゴン「ああ。俺、伯母さんの家で育てられたから父さんは写真でしか知らないんだ。でも、それで良いんだ。俺、父さんみたいなハンターになりたい。」キルアは何も言わずに前を向く。
ゴン「ねぇ、それ。」
キルア「え?」
ゴン「それ貸してくれないかな?駄目?」
シーナ「私も❗」
キルア「その釣り竿貸してくれたらな。ゴン」
ゴン「!?」
シーナ「私、何も持ってない。」
キルア「シーナも貸してやるよ。シーラも。普通に無償で」
シーラ「ありがとう。キルア。」
サトツ(驚くほどタフなお子さん達です。まだまだ楽しめそうですね。)ヌレーネ湿原にやって来た参加者。だが、この場所に生息している生物は人間を食料に使用とするため危険。サトツには離れないようにと言われ騙されないようにとも言われたがレオリオが誰が騙されるかと言ったとき一人の人間が何かを抱えて出てきた。そしてサトツを偽の試験官だという。
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