HUNTER×HUNTER

□HUNTER×HUNTER
1ページ/1ページ

ゴン「ねぇ、クラピカ。さっきの人ナビゲーターとか言ってたよね?何なの。それ?」
クラピカ「ハンター試験会場は毎年場所が変わる。その正確な位置を把握し有望なハンター志望者を案内するのがナビゲーターの役目さ。彼らの案内なしで辿り着くのは至難の技と言われている。つまり我々が会場に行くためにはまず、ナビゲーターを見つけ出し彼らに自分の力量を認めさせることが必要なんだ。」レオリオはまだ目的地につかないことに苛立ちごね始めた。
レオリオ「少し休もうぜ。」
ゴン「だってそこ出口だよ。」
レオリオ「何っ!それをさきに言えってんだ。トンネルを抜けるとそこは湖だったってか?泳いでけってかぁ?」
シーラ「何を一人でブツブツ言ってるの?レオリオ。あそこにボートがあるじゃない。」
レオリオ「たはぁ。こいつ水漏れしてるぞ。」
クラピカ「大したことはない。航りきるまで塞いでおいてくれ。」
シーナ「私達も変わるよ。二人とも。三人だけにさせるのは悪いよ。」
ゴン「良いから良いから。シーラとシーナは座っててよ。」
シーラ「でも・・・・・・」
クラピカ「女の子なんだからこんなことはしなくて良い。男が三人いるんだから。」
シーラシーナ『ありがとう。』
ゴンクラピカ『どういたしまして。』
レオリオ「ありゃぁ魔獣注意の看板だぜ。」
クラピカ「ああ。そのようだな。」
ゴン「ねぇ、どうやったらナビゲーターに気に入ってもらえるのかな?」
クラピカ「それは―――レオリオ「やっぱルックスじゃねぇーの?気の毒だがゴンとシーラとシーナは無理だな。クラピカも背の高さじゃ失格だな。〜〜〜」
ゴンシーラシーナ『そうなの?』
クラピカ「ない。それだけはない。」
レオリオ「何だと!」
クラピカ「やはり単なる腕っぷしの強さだけじゃなく他の何かが必要になるだろう。共用とか姿勢とか。ゴンならゴン自身の持っている一番優れたところをシーラならシーラの一番優れたところをシーナならシーナの一番優れたところをアピールすることだ。」
ゴンシーラシーナ『優れたところ?う〜ん。』
クラピカ「自分で気付いてないだけでゴンやシーラ、シーナには優れたところがいっぱいあるさ。少なくともレオリオよりは。」
レオリオ「俺はやっぱり度胸だね。どんな化け物が出てもヘッチャラだぜ。」その瞬間狙ったかのように湖から出てくる恐竜みたいな奴。
クラピカ「レオリオ。後ろ。」
レオリオ「後ろ?」
ゴン「あれ。」
レオリオ「ぎゃぁぁああぁ!出たあぁぁぁあああ!」と言い猛スピードでボートを漕ぐレオリオ。
クラピカ「レオリオ。」
レオリオ「え?・・・え?」
ゴン「はい。」
レオリオ「この大海原ごときの湖さえも俺様のオールさばきならひとっ飛びって訳だな。」
ゴン「これ、遺跡なの?」
クラピカ「古代スミ族のもののようだ。」
ゴン「読めるの?」
クラピカ「あまりに欠損箇所が多くてハッキリとは言えないがこの遺跡を汚すものに警告を与えている文面のようだ。」一本道が少し遠回りになっていることを愚痴るレオリオ。
クラピカ「一本道だからと言って道が真っ直ぐに延びているとは限らない。そうだな。ゴン。」
ゴン「うん。」無言で歩いているうちに一本杉にたどり着いた一行。ドアをノックしてみるが返事がない。
クラピカ「不在とはおかしいな。確か夫婦者だとか」
レオリオ「ああ。俺達以外の受験者も来てねぇ。一番乗りだぜ。」
クラピカ「弱ったなぁ。」
レオリオ「入るぜ。」と言いレオリオは扉を開けた。そこには魔獣が居た。
シーナ「魔獣・・・・・・」そう呟いた瞬間女性を連れその場を去った。
夫「つ、妻を・・・・・・」直ぐにゴンやクラピカ、シーラやシーナも後を追った。
クラピカ「レオリオ。怪我人を頼む❗」
レオリオ「ああ。任せておけ。」
クラピカ「何処へ行ったんだ。」
ゴン「居た❗」
クラピカ「何?(この闇に閉ざされた森の中で魔獣の微かな影を捕らえられるなんて。)次々と木に飛び移っていく三人を追うクラピカ。
クラピカ「大した奴等だ。」
ゴン「その人を放せ。」
魔獣「腕ずくで取り返してみな。」
ゴン「凄いよ。あいつ喋ったよ。」
クラピカ「人の言葉を喋れる獣を総称して魔獣と言うんだ。奴はキリコと呼ばれる変化魔獣だ。人に化けることも出来る。油断するな。」
ゴン「言葉が通じるんなら話は早いや。」
クラピカ「え?」
シーナ「何をするの?ゴン。」
ゴン「やい!へっぽこキリコォ!!」と言い釣り竿で頭を叩き女性を離させ女性はクラピカが助けた。ゴンとシーラとシーナはキリコを追いかけていった。
女性「あ、あなたは?」
クラピカ「怪しいものではない。何処か痛むところはあるか?」
女性「!?夫は!?夫は!夫はどうしました?」
クラピカ「ああ。安心しなさい。我々の仲間が診ている。」
女性「お願い。私を夫の所へ連れていってください。」
クラピカ「!?」クラピカは女性の腕の刺青を見た。
女性「お願い。お願いです。」
クラピカ(この刺青は・・・・・・)その頃レオリオは男性の治療をしていた。
男性「〜〜〜〜〜しかし妻は・・・・・・妻は・・・・・・・・・」
レオリオ「安心しな。ゴンとクラピカ、それに双子姉妹が奴が追ってる。あの四人なら大丈夫だ。」ゴンとシーラ、シーナの魔獣との対決があり、その頃クラピカは―――
クラピカ「!?」
レオリオ「待った。待った。俺だ。クラピカ、無事か?ゴンとシーラ、シーナは?」
クラピカ「大丈夫だ。三人は魔獣を追っている。この人の旦那さんの容態は。」
レオリオ「〜〜〜〜〜〜」
クラピカ「そうか。ならば。」クラピカはレオリオを殴った。
レオリオ「何しやがる。クラピカ。」
クラピカ「生憎だが魔獣に知り合いはいない。」
レオリオ「何故偽物だと分かった?」
クラピカ「本物だったとしても同じことをしていたさ。私はレオリオに怪我人を頼むと言ったんだ。その怪我人をおいてノコノコ現れるような奴には同じ鉄槌を下したと言っているんだ。」魔獣はその場を去った。
クラピカ「さて、一つ答えてくれないか?」
女性「え?」
クラピカ「貴女は一体何者だ。」ゴンとシーラとシーナはキリコの違いを見分けクラピカは刺青を見て二人が夫婦ではないことを見破った。レオリオは気づかなかったが励ましの言葉をずっとかけていた。五人はキリコ夫婦に気に入られたため会場まで連れていってもらった。
レオリオ「ひぇぇええ!俺は高いところが苦手なんだ。落っことさないでくれよぉ。」
クラピカ「度胸が取り柄じゃなかったのか?」
次の章へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ