1st(第1〜5部)
□第二部(14〜15章)
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第二部『第十四章』
「!!」
私は明け方前に目を覚ました。
ひどい頭痛!!
何だか・・・旅をしていくうちに痛みが酷くなってる・・・!!
私は頭を抑えてうずくまった。
何なの、あの夢とこの頭痛・・・。
「・・・ミクア??」
え・・・ケント様、起こしちゃった??
私はゆっくりと顔を上げた。
まだ18歳の姿のケント様はじっと私を見ていた。
「ご・・・ごめんなさいケント様!!」
「いや・・・。」
ケント様は体を起こした。
「いつも・・・一体どうしたんだ??」
「ただの・・・夢です。」
私は無理に笑顔を作った。
こんなところまで心配かけちゃ・・・!!
「夢・・・??何か悪い夢なのか・・・??」
「いえ・・・全然大丈夫です。」
「いつもどんな夢を見ているんだ??」
ケント様が少し厳しい表情をして言った。
私は俯いた。
「・・・いつも・・・毎晩・・・同じ夢を見るんです。」
私はギュッとひざを抱えた。
「ただの悪夢じゃない気がして・・・。」
「それはどんな・・・??」
私はケント様を見た。