1st(第6〜7部)

□第七部(76〜77章)
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第七部『第七十六章』





「此処は何処ですか??」


天国な訳、ないよね・・・。
ケント様がいるんだし。
ケント様は私の頭を撫でながら言った。


「此処はアンドロイドに渡された液体で作った球体の中だ。」

「え??此処が・・・・・・??」


私は目を見開いた。
あいにく、私は真上しか見えなかった。
だけど、天井があるのは分かった。
こんなにしっかりとした場所を作る事が出来るなんて・・・。


「お兄さんとリリカさんは・・・??」


ふと、思いついて、私は尋ねた。
ケント様の表情が曇った。


「ミクアはルーストの心配をするのか。」

「心配って言うか・・・。
此処にいるのは、私とケント様だけなんですか??
あとの二人は何処に・・・。」

「いない。
ミクアがバイクから離れて飛ばされて行った時に、咄嗟にオレ一人で方向転換したんだ。
そしたら、リリカさんと・・・ルーストとはぐれた。」


私がバイクから離れたばっかりに・・・ケント様まで巻き込んじゃって・・・。
ケント様は大切な目的を果たすために旅をしているのに。


「ケント様・・・・・・ごめんなさい・・・・・・。」
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