1st(第6〜7部)
□第七部(76〜77章)
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第七部『第七十六章』![](http://id34.fm-p.jp/data/5/starsdrops/pub/12.gif)
誰かが私の頭を撫でている。
此処は何処??
天国とか言う所・・・??
「・・・・・・ミクア・・・・・・??」
「え・・・・・・??」
名前を呼ばれて、私は目を開けた。
「何で・・・ケ・・・ケント様・・・??」
「良かった。目が覚めたのか。」
私を見下ろしていたのは、18歳の姿のケント様だった。
「今は・・・。」
「夜だ。
ずっと目を覚まさなかったから、心配した。」
「此処は・・・??
・・・あれ・・・・・・??」
私は起き上がろうとして、ドキリとした。
私の頭を乗せてたのって、枕じゃなくて・・・ケント様の膝・・・!?
「あの・・・私・・・。」
「ん、そのままで良い。
そのままでいて欲しいんだ。」
ケント様に頭を撫でられて、私は赤くなった。
どっちにせよ、頭が痛くて、私は自分で体を起こす事が出来なかった。
仕方なく、わたしはケント様の言う通り、このままの微妙な体勢でいる事にした。