1st(第6〜7部)

□第七部(76〜77章)
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第七部『第七十六章』





誰かが私の頭を撫でている。
此処は何処??
天国とか言う所・・・??


「・・・・・・ミクア・・・・・・??」

「え・・・・・・??」


名前を呼ばれて、私は目を開けた。


「何で・・・ケ・・・ケント様・・・??」

「良かった。目が覚めたのか。」


私を見下ろしていたのは、18歳の姿のケント様だった。


「今は・・・。」

「夜だ。
ずっと目を覚まさなかったから、心配した。」

「此処は・・・??
・・・あれ・・・・・・??」


私は起き上がろうとして、ドキリとした。
私の頭を乗せてたのって、枕じゃなくて・・・ケント様の膝・・・!?


「あの・・・私・・・。」

「ん、そのままで良い。
そのままでいて欲しいんだ。」


ケント様に頭を撫でられて、私は赤くなった。
どっちにせよ、頭が痛くて、私は自分で体を起こす事が出来なかった。
仕方なく、わたしはケント様の言う通り、このままの微妙な体勢でいる事にした。
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