1st(第6〜7部)
□第六部(72〜73章)
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第六部『第七十二章』![](http://id34.fm-p.jp/data/5/starsdrops/pub/31.gif)
「・・・・・・指輪を外します。」
ケントは早口で言うと、跪いてリリカの指輪を取った。
顔色の悪かったリリカに、血の気が戻って来た。
「あら、いい感じねぇ。
で、ミクアちゃんは??ミクアちゃんも指輪をはめられているのよ。」
リリカはそう言うと、ベッドから下りて、真っ赤になった。
「こっ・・・この服、よく見たら・・・!!」
リリカの格好は、ミクアと同じ様に、頭には白い飾り、黒いブラウスにスカート、白いエプロンという物だった。
「私に『メイド服』なんか着せて・・・あのレイスト国王・・・!!」
「あぁ、それならミクアもそうでした。」
ルーストは金色の前髪を撫で付けながら、リリカに言った。
そして、ちらりと真っ青になったケントを見た。
「でも、意外とよく似合っていたよ。」
「もしかして、ミクアちゃん、レイスト国王の所にいるの??
それは困ったわ。」
リリカが顔をしかめた。
そして、首飾りの魔法石から、魔法ステッキを出すと、服を着替えた。
「行きましょう。
ケント、ミクアちゃんを助け出さないと。」