2bro

□その国の名は
1ページ/3ページ

「ねぇねぇ、お母さん。」
「んん?どうしたの?」
「何かお話ししてよ!」
「そうねぇ・・・じゃあ、ある島のある国の王様の話をしてあげるわ。」




昔、むかし、地図にも載っていない小さな島があったの。
そこはある伝説のある島だった。でも、何も知らない移住民たちがこの島へと降り立って、島に住むようになった。
住むと決めたのはいいけれど、何をすればいいか誰も分からなくて、王様を決めようということになったわ。
その時に指名されたのが後に国を繁栄させた名誉ある王様なのよ。




「その王様って偉いの?」




えぇ、そりゃあもう立派な人だったの。
そして、王様だけじゃなくて英雄は他にも2人ほどいたわ。王様を陰ながら支えて、一緒に国を発展させていったんですもの。
王様にとってはとても大切な存在だったってことよ。それが無かったら、今はその国はもうなかったかもしれないわね。




「へぇー!かっこいいね!」




かっこいいわよね。それだけじゃないのよ?
その王様には守護者様がついていたの。他の2人も同じようにね。




「しゅごしゃさまって?」




何て言ったらいいのかしらねぇ?
つまり、ある神様が守ってくださるのよ。




「そうなんだ!凄いんだね!」




凄いことなのだろうけど、王様はあまりよく思っていなかった。




「え・・・?どうして?」




自分のせいで巻き込んでしまったからよ。自分だけならまだしも、ある運命を共にしなくてはならなくなったことを王様は後悔していたの。
他の2人は自ら望んで運命を共にしたんだけどね?王様的にはあの2人が大切だったのよ。




少し不器用な王様だけれど、とっても優しくて国民想いだったわ。
それを分かっていたからこそ、他の2人も何も言えなかったみたいね。




「ねぇ・・・その人たちはどうなったの?」




ふふふっ。これからたっぷり話してあげるわ。
ある運命を背負ってしまった王様とその仲間たちの波乱万丈なお国物語をね。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ