immortal

□第二話
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好奇の目で見られる中、あまりいい気分がせず席に着く


「んじゃ今日のSHRは終わりだ、後は質問でもなんでもしてろ」


先生は何か用事があるのか廊下へ出ていく



するとどうだろう、瞬く間に私の席は人集りが出来ていた

といっても全員じゃない

例えば斜め前の髪が白と赤の人は微動だにせず席に座ってる、表情はわかんないけど





「ねぇねぇ!私麗日お茶子!名無しさんちゃんって読んでもいい?」

「あ、うん」


最初は茶髪の女の子
お茶子ちゃんか


「私は蛙吹梅雨、梅雨ちゃんと呼んで」


目が大きな髪の長い子は梅雨ちゃん


こんな調子でみんな自己紹介してくれた
切島くんが他の轟くんとか爆豪くんとかの名前を教えてくれた



「正直爆豪は口悪くて性格もちょっとアレだけど根はいいやつだから仲良くしてやってくれ!」


そう言って苦笑いを零す上鳴くんに、ネタとかじゃなくガチなんだなと思った


「んだとアホ面!聞こえてんだよ!」


今にも人を殺しそうな目でこっちをギロりと睨んでくる
敵顔負けの表情である


『…』

「…ッチ」


ちょっと目があっただけで舌打ちされた…
あれヒーローとして大丈夫なの?



「あんなんでも頭いいんだぜあいつ」


驚きだよなー、と瀬呂くんが笑う
確かにああいうタイプは下の下か、良くて中の下くらいの頭だと思ってた

人は見た目によらないとはこのことか

……ちょっと違うか?




「そういえば、名無しさんちゃんの個性ってどんなの?」



不思議そうな顔した三奈ちゃんがそう言えばみんなも興味津々と言った顔で私が言うのをまってる



『…個性は、錬金術なんだ』




それを聞いたみんなはすごいとはしゃぐ

…こんな個性、すごくも何ともないのに

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