immortal
□第一話
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『ここが、雄英…』
個性という様々な能力が人々に与えられた世界の中、ヒーローという職業が新たにできた
私の前にそびえ立つ雄英高校はそんなヒーローを育てる場所
…でも、正直言って私はヒーローとかにはあまり興味がないし、将来の夢だって普通の会社に就職して平凡に生きて行く
そんな人生計画を建てていた
家族は新幹線に乗って2時間の実家に住んでいる(といっても会社勤めの父だけだが)
つまり一人暮らしだ
頭が特別いいわけでも、個性がずば抜けて強いわけでもない私が雄英に来たのはある理由がある
『母さん…』
ぽつりと小さく呟いた言葉は、誰もいない空間に溶けて消えた