ユメヲミル
□気持ち気持ちA
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日曜日。
僕は待ち合わせ時間よりも、20分早く時計塔に着いた。
当然のことだけどナナシはまだ来てない。
ここは公園のど真ん中だから、子供が砂遊びしていたり、かけっこしてたり。
青空によく合う風景が広がっている。
ふと、ナナシが子供を産んだらどんな子が産まれるのだろうとか、女の子がいいなぁとか、変な事を考えてしまい。
一人で首をブンブン振った。
嗚呼そうだ。
学校での事、謝らなくちゃいけないよね。
僕が大声で『デート』なんて言っちゃったから。
ナナシを困らせてしまった‥
でも僕は正直少しうれしかったんだよね。
ナナシと『デート』
だなんて‥
僕以外の男と『デート』するのかな。
どうすれば僕だけのナナシになる?‥
そっか。
僕が告白すればいいんだ。
好きって‥そう。