ユメヲミル

□アイネクライネ
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ベルトルトside

ナナシは僕の為に泣いている。
僕の名前を呼びながら、ポタポタと僕の頬にナナシの涙が降ってきて、僕の涙と混ざり合い、地面に落ちていく。
涙でぼやけてナナシの顔がはっきり見えない。
それでも僕の名前を呼んでいる声は聞こえる。


嗚呼幸せだ‥‥

ナナシは僕の名前を呼んでくれる。

ナナシの名前を僕はずっと呼んでいいかな。





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