さよならの花束を君に (完)

□正十字学園でバイト!?
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「・・・・・は?」
「もちろん衣食住の保証はしますので☆住み込みのバイト、ってことでどうでしょう?」

おもしろいおもちゃを見つけた悪ガキのような顔で笑いやがって・・・・・。とは言っても、メフィストのことだ。何かしらの考えあってのことだろう、と信じたい。

「どうせ拒否権はないんでしょうし、やりますよ。で、具体的な業務内容は?」
「いい返事ですね☆内容は奥村燐の監視、場所は正十字学園内と祓魔塾内。」

ん?ちょっと待て祓魔塾内ってことはまさか・・・・・。

「奥村くんは祓魔師になってサタンを・・・・・ププッ・・・・・殴りたい、そうですよ。」

マジか。雪男の兄にしてはなかなかアグレッシブじゃないか。いや、そもそもサタン殴るとか本気で言ってるのか。とりあえずメフィストが奥村燐くんのその言葉がおもしろくて、許可出しちゃった感じか・・・・・。

「奥村燐くんの夢は置いといて、私は講師としてですか?」
「講師は奥村雪男くんが藤本先生のあとを継いでくれるので・・・生徒として?☆」

星を飛ばしそうなウィンクをかましてくる上司に致死節を唱えたいのを堪えながら、私は入学式を迎えることになったのだ。
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