曲者と見た夢

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人魚事件が解決し平穏が戻った

そんな昼下がりの学園長の部屋はいつも戸を開け子供の笑い声が聞こえる部屋だがその日は違った

戸はすべて閉ざされその中では静かに和尚と学園長がお茶を飲みながら将棋を打ち外ではへむへむが見張っていた

「…それで学園長
あの子が忍たまになったという事は私の意図を分かってくれたとい事でよろしいのかね」

「何をいまさら
長い付き合いじゃ
あの子を見てすぐ分かったわい」

「っははは、流石じゃのぉ」

「それであの子を一体どこで見つけたんじゃ」

学園長がいつもの優しそうに笑ってる細い眼が少し開き鋭い目で和尚を見た

「手紙で言った通り裏山でボロボロになっておった処を見つけたんじゃ」

「よく言うわい
それであの子の素性はわかっておるんじゃろ」

「それわのぉ…」

和尚が話そうとした瞬間ヘムヘムが部屋の外から吠える

「誰じゃ!!」

学園長が天井に手裏剣を投げると部屋の外に1人の忍びが出てきたと思うと瞬時に逃げてしまった

「学園長…あの忍びわ」

「和尚よ
あの子は少々面倒な奴らに好かれてしまったかもしれんのぉ」

和尚と学園長は難しい顔をして消えた忍びを睨んだ

タソガレドキ城のある1部屋では雑渡が横座りをして暇そうにしながら雑炊をすすっていた

そんな処に変な絵が書いてある紙を顔に張り顔を隠した男が部屋に現れる

「組頭…」

「おや、押都
何か面白い話でも聞けたかい?」

「面白いかどうかはあなた次第ですよ
あなたのお気に入りのあの子
何やら色々と隠している事がありそうですよ」

「へぇ、それってどうゆう事?」

「そこまでわ
ですが裏山の和尚と学園長殿が意図がどうの
あの子の素性がどうのと話しておりましたよ」

「なるほどねぇ
あの子はまだまだ秘密がいっぱいて事か」

「そのようですね」

「まぁこれからが楽しみじゃないか
押都、悪いけどこれかもちょくちょく探りにいってもらうよ」

「そういうと思ってましたよ」

「はは、流石だねぇ」

「組頭、あなたなんやかんや言ってあの子がどんな子かすでに予想出来てるんじゃないんですか?」

「なんでそう思うんだい?」

「なんとなくです」

「ふ〜ん
そうゆう押都こそあの子の事そろそろ目星がついてるんじゃないのかい」

雑渡がいじわるそうに笑う

「目星というほどではないですよ
ただ私はあの子が猫又の一族ではないのかと考えてます」

「猫又ねぇ
最近抹殺された処だね」

「はい、ですが猫又は少ない人数でしたがかなり大きな城の忍びが多かった
それを何の情報も聞きださず抹殺する忍びは居ないでしょう
あの子は生き残りなのではないのかと」

「なるほどねぇ
確かにその可能性はあるねぇ
そっちの方も探っておいてくれるかい」

「御意」
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