†【the walking dead】†

□†【17】†
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monster/side



ダリルと刑務所へ戻り
調達してきた物資を
キャロルとベスに渡す

凝った肩を回しながら
廊下を歩いていると
『?』
珍しくメルルが大人しく読書をしているのを見た

今日も帰るなり
ガバナーとの話し合いに
連れていけと
駄々を言われると構えていたんだが

《パパ…おかえり》
ぎゆッ…
[ただいま…カール]

《あれ…ダリルは?》
[ダリル?外かな
何故?]

《二人でこれ飲んで
喉乾いたでしょ》
[ああ…ありがとう
ダリルにも持っていくよ]

カールに飲み物を貰い
廊下を歩いて外へ

ダリルはコンクリートに座り
狩った生き物を切り裂きながら
黙々と作業をしていた

[ダリル…水だよ]
【‥ああ】

[今日も生き物に感謝の日だな]
【そうだな…】

[カールが用意してくれていたよ
飲み物を…
帰って早々疲れが飛んだよ]
【…だろうな】

[…しかし
喉乾いたぁ…]
【‥そうだな】

[乾杯しようか]
【‥‥‥】

カールに預かった飲み物を
ダリルに渡し
お互いのグラスを軽くあてて
[いただきます♪]
グラスの中身を飲み干した

【‥‥】
[?…飲まないのか?]

【‥誰にカールは貰ったんだ??】
[さあ…キャロルじゃないか?
水じゃないな…これ]

【‥‥身体は何ともないか?】
[?]

【‥‥‥】
[何ともないよ
おまえも飲めよ♪]

【ん…後でな
まずコイツをさばいて
キャロルに持っていきたい】
[俺は
見回りしてくるよ]

【少し休めよ】
[疲れてない
昨日はダリルのお陰でよく眠れたし
‥‥念のため外回りを
アンドレアが来れたんだ
他にも来れる人間がいるだろ]

【まぁな…俺も行く】
[キャロルに渡すんだろ?
先に行ってるから]

フェンスの先のウォーカー達を避けながら
更に先のフェンスから
刑務所の外に出た

刑務所の見張りをしている
グレンに手をふり
少し森の中へと進んで歩いた

[‥‥‥はあはあ]

10分くらい歩いただけで
動悸が激しくなってきた
身体も熱をもち熱い
額からは汗が

[‥風邪?]

昨日
数時間半裸で過ごしたからか?
だけど…それとは違うような

[どうなってる?はあはあ…]

肌が敏感な気がする
下半身が一番熱くて
ジンジンし…もどかしい
まるで激しく発情しているような
ーカールは誰に貰ったんだ?
身体はどうなってる?ー

[‥‥‥‥]

カールは誰に貰ったんだ?
あの飲み物を…
水でもなくジュースでも無い
飲んだことが無い味だった

[はあはあ…あつ…い]

身体がふわふわする
なんだ…気持ちがよくなってきた
肌にあたる風さえ
肌を熱く刺激する

ああ…おかしい
こんな精神常態で
とてもじゃないが盛れない
なのに…強制的に
[‥はあはあ]
明らか俺は快楽のスイッチがはいっている


新種のウイルスか?
[だ…だめだ
はあはあ‥歩くと下着が擦れて]
何か盛られたか?
あの…変な味は…まさか
そんなものを持ってる奴なんて

持ってる…奴なんて
[はあはあ…メ…メルル?]
万が一持ってる奴がいるとしたら
メルルしか…いない

草の上に膝から崩れ落ちた
俺に向かってウォーカーが
倒したくても…腕に力が入らない
ナイフを握れない

あと数メートル
俺に近づいて…近づいて
流石にヤバイと
立ち上がろうとしても
情けない腰までキていて立てない
何をどれだけ入れた?

こんなに盛られたら
腰も振れない
まな板の鯉だ…あのバカ

ーリック!リック!ー

『ッ!!』

後ろからグレンとダリルと…
メルルが走ってきた
ウォーカーはあと…
数メートルと言うより目と鼻の先で
危機一髪ダリルのボーガンの弓で助けられた

次々にグレンとダリルとメルルが
俺の周りのウォーカーを倒していき
「はあはあ…大丈夫か?
リック?…顔が赤い
熱でもあるのか?」
グレンが俺に触れようとしたのを
[さ…さわらないでくれ!]
手を伸ばし阻止した

「え…え?
大丈夫だよ手洗い行ったあと
手を洗ってるから汚くないよ」

グレンは激しく拒まれたショックで
意味わからない事をいい
ワタワタと…

【リック…メルルだった
あの水に媚薬を盛られていた
カールに渡してアンタに飲ませた】
《ははは♪見ろよ!
女みてぇな顔してるぜコイツ
中々美味そうだなリック♪
俺が天国見せてやろうか》

[‥ッ…‥メルルッ!!
ダ…ダリルは?
大丈夫か?はあはあ]

【1度やられて散々な目にあってる
匂いで何となく気づいて捨てた…
言う前にアンタは飲み干しちまったが】

『‥‥はあはあ
次は気を付けるよ…油断した』


「び…媚薬!?///」
《もう無いぜ
リックとダリルの水に全部入れちまった
はは♪大丈夫だ死にはしないが
数時間はある意味苦痛を味わう
今みたいに
風や草が肌にあたるだけで
強烈な快感で射精しそうになるくらい敏感な身体が続くからな♪》
「しゃ…射精ッ!!///」
【‥落ち着けよグレン】

[はあはあ…はあはあ]

「り…リック?
触らないけど…たてる?」
《もう勃起してるよな♪》
【‥メルル】

「ぼ…勃起ッ!!
そーゆー意味で俺は言ったんじゃないぞ!」
《おい…騒ぐなよ
化け物が気づくだろ》
【リック…触られたくなければ立よ】

とにかく…はあはあ
此処で止まっていたらマズイ
ーパパ!パパ!ー
早く…刑務所内に入らなくては

『!?』
【!!】
「うわわ!危ないカール!」
《もっと美味そうなのがきたな》
ウォーカーの手から逃げながら
心配したカールが
刑務所内から抜け出してきた
マギーがウォーカーを退治して
援護をしているが
『カール!!』
とても危険で俺は無意識に走っていた

「……流石オヤバカ
走り方変だけど」
【無意識だなアレは】
《ああ…だろうな
そして今瞬間
無意識にイってんじゃね?って》

「リック…エロモード入ると
良い顔をするんだねドキドキしたよ」
【!!】
《ベビーフェイスだしなぁ
無精髭剃らせたいぜ♪
あんあん言わせて鳴かせたい》

「ああ〜確かに
無精髭無いと幼い顔だよね
あの頃のリックに媚薬か……
って鳴かすの!?///」
【おい!
何を想像してる!やめろ】
《妄想は自由だダリーナ♪》



はあはあはあはあ…
身体が熱い
視点が合わない
クソ!メルル…はあはあ

『カール‥カールッ!!』

あと少しでカールが
動け身体
こんな状況で盛ってる場合か!!

〔パパ!〕
『はあはあ…カール
に…にげろ…はあはあ』

カールを抱き締めた
〔僕の後ろに!〕
その瞬間にまた膝から崩れた
勇敢な息子は
『‥カール…はあはあ』
俺を片手で支えて
ウォーカーを倒していく
駆け付けたグレンとダリルとメルルと共に

情けない程に
いや…それ以上の俺は
《以外と良いケツじゃねぇか♪》
『はあはあ…う"ッ』

「メルル!ウォーカーを撫でるな!
ケツに集中しろ!」
【…おまえが集中しろグレン】
「…………」
メルルに担がれて
揺らぐフェンスの奥へと運ばれた

ドサッ…
メルルが地面に俺を下ろした
快楽に壊されそうな身体を
横向きで小さく縮め
『はあはあ…』
媚薬…だったか?
もうどうでもいいくらい

怖いくらいにhighになっていて
もう無理だ
意識を…集中できない

ー…ど…どうする?
とりあえずベッドに運ぶ?ー
ーベッドに運んで喰うか皆で♪ー
ーパパを食べるの?!ー
ー…カール…本気じゃないー

黒い髪に…白い腕が
ボヤけた視界に近づいた

ああ…
『…ローリ…はあはあ』
俺を救いに来てくれた
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