恋愛ストレイドッグス


□蒼の使徒
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この前かかった風邪もすっかり完治し、youは朝早くから社長室を掃除していた


机のホコリを取らながらぼんやりと考える



熱を出した夜、太宰にキスをされる夢を見たような気がするのだ
その生々しい感触に思わず顔が赤くなる

なんて夢を見てしまったんだ…

あれから、太宰と顔を合わせるとドキドキしてしまい普通に振る舞うのが大変だった


うわあ、と頭を抱え込んでいると

「また体調でもわるいのかyou」

と福沢が気配もなくyouの横に立っていた

「び、びっくりした。おはようございます社長、大丈夫ですよもうすっかり治りました」

そう言って笑うと、福沢も優しい目をした

「それは良かったしかし無理はするな」

そう言って書類を手渡す

「you、本日の太宰と国木田の仕事だ。渡しておいてくれるか」


「わかりました」

そう言って、社長室を後にすると、敦の叫び声が聞こえた

敦はyouを見るやいなや泣きそうな顔で助けを求める


「たたたたすけてyouちゃん!!!!」

そういって敦の指差す方をみると、明らかに様子のおかしい太宰が机の上で奇妙な行動を取っている


うわ、関わりたくない…
と嫌な顔をしたのが敦にばれたのか
「何とかしてyouちゃん!!!」

とせがまれてしまった


「すみません敦さん…わたしもあれをどうにかできるかどうか…」

太宰の机には、みるからに怪しいキノコが置いてある

「どうしましょう敦さん、太宰さん毒キノコを」

”ついにたどり着いた!!ここが死後の世界”

とかなんとかわけのわからないことを言う太宰に敦と2人で手を取り合って怯えていると




「おはようございます」
天の助けとばかりに国木田の声がした

国木田ならなんとかしてくれるに違いない

敦とyouは国木田にものすごい勢いで駆け寄った



『くくくくく国木田さん助けてください』

「なんだ朝っぱらから2人も」

そう言う国木田を敦とyouは太宰の元へ連れて行く

「国木田君、大変なんだ、これを見たまえよ」

怪しい笑いを浮かべながら何をないところを太宰は指差す


「何がだ、俺にはお前の阿保面しか見えんが」


「ついにたどり着いたのだこれが死後の世界!!!」


「こいつは一体どう言うわけだ」


「それがですね…このキノコが」


と太宰の机にあった完全自殺読本とキノコをyouが国木田の前に持って行くと


「出勤後の書類整理だ、終わるまで待て」

と国木田はパソコンを開いてしまった

高笑いを続ける太宰は
「ついに捕らえた!!虹色のゾウリムシだ!!!」

と敦を捕らえ、包帯でぐるぐる巻きにし始めた

「敦さん!!!国木田さん〜」
とyouがアワアワしていると

国木田の元に太宰がすり寄ってき
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