恋愛ストレイドッグス
□或る爆弾
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戸締りを確認し、寮を出ようとすると
庭のところにドラム缶にはまっている太宰が見えた気ががする
―――――疲れているのかな
今日、学校が終わったら早く帰って寝よう
そう思って門を出ようとする
「youいいところに出てきた!!!無視しないでおくれ、死にそうなのだ」
「あれ、幻覚じゃなかったんですね。何してるんですか」
「見てのとおり自殺しているのだ、ところが苦しいだけで一向に死ねない。死にそう」
「おめでとうございます。いや、自殺してるんだからそのままでいれば死ねますよ」
じゃあ行ってきます太宰さん―――
そういって、youは太宰の横を通り過ぎ、道を急ぐ
あれが朝言っていた自殺法か、いやあれはどちらかといえば拷問ではないか
後ろでは太宰が助けてくれとかなんとか騒いでいるが、そのうち自力で抜け出すか探偵社の誰かが助けるだろう
それより太宰に付き合ったおかげで、遅刻しそうだ
急がねば
そう思っていた矢先、電話が鳴る
相手は、youのクラスの友人であり探偵社のアルバイト仲間である谷崎ナオミからだ
「――――もしもし、どうしたのナオミちゃん、今から学校に―...」
「youさん!!緊急事態ですわ今すぐ探偵社に来てください!!!」
「えっ―――」
切られてしまった....
何があったのかわからないが、もしかしたら本当に緊急事態なのかもしれない
探偵社の人たちは大丈夫だろうか
突然の電話に不安に駆られながらyouは方向をかえ、探偵社に走った