恋愛ストレイドッグス
□たえまなく過去へ押し戻されながら
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あったかいなあ
それにすごく好きな匂い
もう少し寝ちゃおう
そう思った矢先、目覚ましが鳴り響く
渋々目を開いて驚愕した
「きゃああああああああ」
目の前には、昨日と同じように太宰が眠っていたのだ
デジャヴ?
「…なんだい、朝からうるさいよyou」
太宰は眠たげに片目だけ開け、気だるそうにに呟く
「『なんだい』じゃありません!!なんで太宰さんがわたしのベッドにいるんですか!!昨日鍵かけて寝たはずなのに…」
「鍵なんて、私の手にかかれば簡単に開くってこと忘れたのかい」
少年のように笑う太宰だがその胸元は少しはだけていてyouはそのギャップに思わず目を背ける
「と、とにかく出てって下さい。起きる時間です」
「ん、もうちょっと…」
太宰はyouの首元に強いキスを落とす
「……っ」
痛いような不思議な感覚に恥ずかしさが混じってyouは顔から火が出そうになる
しかし、youは太宰が首元から顔を離した隙を見計らって太宰を引き剥がすと
「うわぁぁぁぁ」
と奇声をあげて部屋から飛び出した
「本当に飽きないなあyouは」
と太宰はつぶやきパタリと閉じられた部屋のドアの方を見て微笑んだ