恋愛ストレイドッグス
□人を殺して死ねよとて
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午後の優雅なティータイム…
のはずがyouはなぜかナオミに怒られていた
ナオミに太宰の方が好きになったこと、でもその恋を諦めようとしていることを伝えたところ…
この1時間ずっと説教されている
「諦めるなんてダメですわ!youさんは気持ちを伝えなきゃダメです!」
「でも〜太宰さんわたしのこと好きじゃないと思うよ」
youは頼んだチーズケーキをこの上なく美味しそうに食べながらいう
「なんでそう思うんです?」
その問いにyouは、ん〜と考え込む
「だって、太宰さんわたしに心中しようとか言わないし」
その答えにガックリとナオミは肩を落とす
それは、太宰がyouのことを真剣に好きだからに決まっている
なのにこの目の前の鈍い友人ときたら…
「とにかく、もう一回考え直してください…探偵社はいまポートマフィアに狙われているし、なにが起きるか…いつ会えなくなるかわかりませんわよ」
「んーーそうだねえ」
適当に返事をしながら黙々とケーキを食べ続けるyouにナオミは深々とため息をついた
しかし、その夜太宰は何時になっても帰ってこなかった
ナオミの先ほど言っていた言葉がよぎりyouは心配そうに時計をずっと眺めていた
もうすぐ0時を回ろうとしているのに、メールすらこない
太宰は、帰ってこないことも多いが必ずメールか電話をしてくれるのに
「探しに行って見るか」
不安な気持ちが大きくなったyouは立ち上がると、夜の街を歩き始めた