恋愛ストレイドッグス


□理想という病を愛す
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事務所に戻ると、事務所では皆がバタバタと作業に追われていた


「あ、youちゃん!ちょうどよかった」


春野の話によると、国木田たちは先ほど誘拐事件の犯人であるタクシーの運転手を捕らえた、しかし彼は真の黒幕ではなかった


新たに青の使徒から横浜に仕掛けた爆弾を探偵社に解除してほしいと依頼をしてきたそうだ


横浜は物騒だなあ
すぐに爆弾とかそんなことが起こるんだから…
爆弾という言葉に驚かなくなった自分が怖い


大まかに話を理解すると、youは九州にいる乱歩に電話をかけたり、資料をまとめたりする間に国木田、敦が探偵社に帰ってきてすぐに会議が始まる




「青の使徒の名に該当する犯罪者は」

福沢の問いにyouは即座に作った犯罪者リストを目の前に出す

「今のところは分かっていません」


「爆発と同時に、 解除に失敗した探偵社の醜聞まで広がるって寸法かい」


「乱歩さんとも連絡が取れないんです」

youは申し訳なさそうに伝える

「全員聞け、今回の事件は探偵社に対する卑劣な情報攻撃である、これは武装探偵社の存続とプライドをかけた戦いであると認識せよ」


福沢の言葉にyouは引き締まる思いがするとともに太宰がいないことに気がつく


「太宰さんはどうしましたか」





喫茶店「うずまき」では、佐々城と太宰がティータイムをしていた



なぜかyouは国木田、敦に連れられ太宰たちの話を隠れて聞いている

あんまり今太宰さんに会いたくないなあ
自分の気持ちにようやく気がついたyouは太宰に会うのが気まずかった
ドキドキする胸を押さえ太宰の方をみる


国木田たちは太宰に会議の内容を知らせるという名目でおそらく佐々城との邪魔をしたいのだろう




「ーーー国木田君は、仕事の鬼だからねえ、頭の中に働き蟻でも飼っている...」

太宰が話し終える前に国木田が太宰の頭を殴る

「なんだ国木田君いたの」

そして、人目youをみると
「ああ、youもか」
とボソッと呟く



与謝野の所に行った時から太宰がおかしい、冷たいというか


「なんか怒ってます?」

我慢できずにyouが言うと
「別にい〜」

と太宰は子供が拗ねたような顔をしてふいっと顔をそらす

反抗期??
それとも佐々城さんと恋人関係になりわたしはお邪魔になった?

いつもならめんどくさいと思うのに恋するyouにとっては泣きそうだった


「そういえば、佐々城さんが大学で教えているのってーー」

「社会心理学です」

「それはいい、この事件に対する貴女の考えを聞いてみたいねえ」
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