恋愛ストレイドッグス
□Murder on D Street
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今日は学校の関係で午前で授業が終わり、youはクラスの友達達と今横浜で話題のドーナッツを食べに来ていた
そこでは、自然と彼氏や好きな人の話になる
youは、そんな友達の話を楽しそうに聞いていた
ーーこれが平凡な学生生活だ、わたし普通の学生っぽいことしてる
元マフィア事務員で異能力者なわたしがついに平凡な生活をおくれている!と心で叫びながら
「そう言えば、youは好きな人いないの?」
「え」
友人の言葉で慌てて現実に引き戻される
「 え、じゃないよ。いるんでしょ好きな人」
その質問になぜか同居人の包帯無駄使い装置の顔が浮かぶ
慌てて頭を振りよく考えるが思いつかない
「全くいないなあ」
のんきそうなyouの言葉に友人たちが落胆する
youの友達達は、いつもぼんやりしているyouのことを本気で心配してくれる
「この前、隣のクラスの人からラブレターもらってたじゃん」
ラブレター??
youは、必死にその記憶を思い出す
たしか、隣のクラスの男の子からもらった手紙を食卓に後で読もうと置いといたら太宰さんがそれはそれは悪い顔をして読んでいた
それからというもの、なぜか隣のクラスの男の子はyouの顔を見ると叫んで走り去って行くようになった
今考えると絶対太宰さんがなにか男の子にしたとしか考えられない
youはため息をつき
「なんにもなかったな〜そういえば」
と呟いた
「you好きな人できても鈍いから気がつかなそう」
「そ、それはさすがに気づくよ」
気づくよな自分?
「この前さ、あたしの男友達がyouに一目惚れしたんだって、今度2人で遊んできなよ」
「え、本当?!行きた…だめだ」
そんなことしたら探偵社の誰にその男の子が暗殺されるかわからない
もしかしたら拷問にかけられるかもしれない
大切にされているのは嬉しいが過保護なのも困ったものだ
「また、過保護な親戚の人の心配?」
youは、赤の他人である男と同居しているなどとは友達に言えず親戚の人と住んでいると言うことにしている
ドーナッツを食べながらこくりと頷く
「そう言えばこの前親戚の人とyouが一緒に歩いてるの見た!!すごい美青年だったの」
あたし付き合いたい…
と夢見るように話す友人に
他の友人も会いたい!!と賛同する
たしかに、太宰は顔は良い
顔だけは
youは、包帯自殺マニアだぞ!!と声を大にして言いたかったが変な目で見られるといけないと踏みとどまり紅茶でその言葉を押し込んだ