恋愛ストレイドッグス
□ヨコハマギャングスタアパラダヰス
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怪我したナオミ、谷崎の怪我は与謝野先生の力によって治るものであり今はおそらく治療中なのだろう
治療室の中から谷崎の叫び声が聞こえる
そんな声にも動じず、youはお菓子と間違えてボールペンを食べようとしていた
「youなにしてるんだ」という国木田の声で慌ててボールペンを置き、またぼんやり考え事をはじめる
なぜ、自分の異能力がばれたのだろう
youの事を普通の子供として育てたかった兄、織田作之助にはポートマフィアで働くことを反対され続けた
しかし、兄と2人で生きたいかなければならないyouは兄にこれ以上負担をかけられない、と事務員として働き出した
兄が孤児たちを養い出し、そのお金にも少しでも手助けをしたかったのも1つの理由だ
ポートマフィアの事務員として働くとき自分の異能力が知られると前線で働かなくてはならない、と判断した兄によって異能力者であるという事実は隠さた
youの能力なら、時間が止まっている時に暗殺なんて簡単なことだった
それが故に、太宰やごく限られた人しか知らなかったはずだった
探偵社の人が喋るとは思えないし…
どこから漏れたんだろう
はあ…とため息をつき目を瞑ると
先ほど、額に感じた太宰の唇の感触が思い出された
あんなの初めてだ、ずっと太宰はベタベタしてきたがキスなんてされたことはないし
いや、あれはただ自分を落ち着かせる挨拶みたいなもので
そう言って落ち着こうとしたが思い出すと鼓動が早くなりそれを紛らわすために机に頭を打ち付けた
「you??どうしたんだい、だれが森さんに君のことを言ったのか考えているのだろう」
そう言って、太宰が覗き込んで来た
端整な顔が近づいて来て先ほどのことを思い出してしまう
「なんでもありません、どっかいってください」
真っ赤な顔を隠すように太宰を押しのけると
反抗期かい?!国木田君!!youが反抗期だよ!!思春期!!!
と叫ぶ声が聞こえた
そんなyouが自分の気持ちに気がつくのはもう少し先のお話