恋愛ストレイドッグス


□ヨコハマギャングスタアパラダヰス
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現場に太宰を連れて行くと、
ちょうど芥川の異能力”羅生門”の黒い手の形のような影と、白い虎ー敦が衝突する、そんな時だった



「はぁーい、そこまで」

そんな太宰の飄々とした声が響くとともに彼の異能力、”人間失格”によって芥川の異能力が消え、白い虎も敦に戻った

むかし、兄が生きていた頃太宰さんが自分勝手な部下がいるという話をしていた
その人の異能力を聞くと
"youの方が100倍強いよ”と言っていた
いや、絶対負けるだろわたし
太宰さんの話しを全部信じていた無邪気な自分を殴ってやりたい

「貴方は探偵社の、なぜここに。それに」

樋口は、太宰の後ろに隠れているyouを見た

「貴女も途中でいきなり消えた、なぜだ」

「美人さんの行動は気になっちゃうたちでね、こっそり聞かせてもらった」

そう言って太宰は盗聴器を見せる

いつ樋口さんのポケットに入れたんだろう…
というか盗聴は犯罪では?
いや、ポートマフィアが犯罪組織だからなあ

そんなことを考えていると太宰が気を失っている敦に起きなさいよと言いながら頭を叩く

「生きて帰えすと思っているのか」


樋口は拳銃を太宰とyouに向けたためyouは驚いて太宰の腕を掴む


「くくく…やめろ樋口、お前では勝てぬ」


で、でもという樋口を制し芥川は続ける


「今回は引きましょう太宰さん。しかし人虎の首は僕らポートマフィアがいただく」


「なんで」


芥川の話によると、敦、もとより人虎には闇市で70億の賞金がかけられているそうだ

「それにーーそこの女」

急に矛先を向けられyou慌てて太宰の後ろに隠れ顔だけを芥川にむける

「な、なんですか」

「ポートマフィアの首領がお呼びだ。貴様の異能力を知って”もう一度ポートマフィアとして働かないか”とのことだ」

最悪だ…
恐らくは、youの能力を知って、暗殺か情報屋として雇いたいのだろう

「死んでもやです」

そう言って芥川にべーっと舌をだす

「まあ、そのうち嫌でも会って貰う。探偵社にはいずれまた伺います。ポートマフィアは必ずその70億を奪う」


「ーーーでは、武装探偵社と戦争かい。やってみ給えよ、やれるものなら」




太宰は、いつもとは違い挑発的にそして冷徹な目をしながら言い放つ

人虎に加え、youまで絡んで来たのだ

太宰も本気だ


そんな様子の太宰に樋口は”ポートマフィアに逆らって生き残った者などいない”と啖呵を切った

太宰はうんざりだと言わんばかりな頭を掻いた



「ーーー他のだれより、そのことを承知している。元ポートマフィアの太宰さん」


そう言い残し2人は立ち去って行った
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