恋愛ストレイドッグス
□ヨコハマギャングスタアパラダヰス
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ーーーー太宰さんはこれを予想していたんだろう
走りながらyouは考える
だからこそ時間を止められて、すぐ連絡ができるyouを現場に行かせたのだ
もしナオミちゃんが…
そんな不吉なことを考えると
涙が溢れてきて、異能力を制御できず少しずつ時間が進んでしまう
もともとyouの能力は完璧ではない
まだ、制御がうまくできずパニックになるとこうなってしまうのだ
息を切らし、涙で顔がぐちゃぐちゃになりながら探偵社のドアを勢いよく開ける
「太宰さん!!!」
その言葉で太宰はソファから立ち上がり、youの元へゆっくり歩いてくる
そんないつもと同じ太宰に安心したのか涙が止まらず子供のようにしゃくりあげながら泣いてしまう
「ごめんなさい、慌てて走ったから、少し時間進んじゃったんです。どうしようナオミちゃんが…もしかしたら敦くんや谷崎さんも」
慌てた様子で矢継ぎ早に話すyouに太宰は優しく微笑み、頬の涙を指で拭う
その瞬間、太宰の異能力で完全に時が動き出した
「大丈夫だよyou、私も盗聴器で聞いていた。まだナオミちゃんに息があったのなら与謝野先生がなんとかしてくれる」
その優しい声にまた涙が溢れてしまう
「それにね、君が無事でよかった」
そう言って太宰は、少ししゃがみyouに目線を合わせると落ち着かせるように額にキスをする
その行為にびっくりし涙が一瞬で止まった
「さあ、連れて行ってくれるかい?私もさすがに場所まではわからないからね」
一瞬額に感じたこと温かい感触にぼんやりしていたyouは慌てて”はい、こっちです”と走り出した