恋愛ストレイドッグス
□ヨコハマギャングスタアパラダヰス
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事務所に戻ると金髪の綺麗なお姉さんが背筋をぴしっと伸ばして椅子に座っていた
この依頼人の人どこがでみたような…??
youは首をかしげる
「美しい…睡蓮の花の如く儚く、そして可憐なお嬢さんだ。どうか私と心中して…」
太宰は、金髪の女性の手を取り早速口説き始めるがそれを国木田がなぐりとばす
「お騒がせしました。お気になさらず、あとは任せたyou」
そう言って国木田は太宰を別室に連れて行った。中からは、国木田の怒鳴り声と太宰のうめき声が聞こえてくる。
....きっと、太宰さんが以前ナンパして苦情がきてわたしが対処した人だか見覚えがあるのかも
そう思ってため息をつくと
「で、依頼内容はどのような」
と話を続ける
女性も先ほどの出来を気にも留めないように話し出す
ーーーーなんでこの2人、この状況で話し続けてるの…
というのが残った三人の共通の心情だった
女性の依頼はこうだ
なんでも、女性の働く会社のビルの裏手に密売人の連中がうろつき廻っているらしい
軍警に取り締まってもらうために、証拠を取ってほしいらしいのだ
「小僧、おまえが行け。密輸業者は大抵逃げ足だけが早い連中だ、おまえの初仕事にはちょうどいいだろう」
ええ〜と驚く敦に国木田は続ける
「谷崎、おまえも付いて行ってやれ」
そういうと、ナオミは兄様が行くならナオミも行きますと谷崎に抱きつく
わたしは、事務作業に戻ろうかなそう思って立ち上がった時だった
後ろから太宰が気配もせずに近づいてきてyouの肩を掴んだ
「ひゃ」
思わず変な声を上げてしまうと太宰はかわいいなあと耳元に顔を寄せる
「君も行きなさい」
「え」
「何かあったらすぐ、異能力を使って私の元に伝えに来るんだよ、いいね」
そう行ってyouの頭を撫でて太宰はイヤフォンをつけて座席についた
きっと太宰のことだ、なにか考えがあった上で言っているのだろう
わたし事務員なのに…そう思ってため息をつくがすぐに先に行ってしまった谷崎とナオミ、そして敦を追いかけた