01/10の日記

21:06
ディーノが表紙の最新刊!
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「そうか、もう冬なんだね…」

はぁっと息をはく雲雀の横顔をディーノは何気なく見つめる。

「冬、だなぁ」

ぽつり呟く言葉は独り言のように感じる。
冬がきて春がくる。
当たり前のことなのに、季節がすぎて雲雀が大人に近付いていくことに少しだけディーノは抵抗を感じ始めていた。
いつまでも子どものままではないことを、痛感せざるをえない。

なにが寂しいのか、よくわからなくて。
雲雀は、そんなディーノに眼もくれず、窓から校庭を見下ろしていた。
その横顔は酷く端麗で無表情であった。
美人というのはときに冷たい印象を与えるものだと思う。(自身がその部類に入っていることはディーノの頭にはない)

「…で、貴方はなにをしにきたの?」

「いーじゃねぇか。可愛い弟子の最後の中学生活を見納めにきたんだよ」

「なにそれ」

変なこというね。
そういうところ、面白いよ。


ディーノにむける笑みは素直な微笑であった。
馬鹿にした嘲笑をおくられることが多いディーノにとって、久し振りにみた雲雀の心からの笑みはいつも胸に刺さる。
胸が痛い。

中学を卒業すれば高校にあがり、きっともうこうして気安く話せることはないのかもしれない。

そう、見納めである。

ツナはカタチがなんであれ、内々の理由で、彼は可愛い弟分は、この道を選んでしまったから。

「さ、もう行かなくちゃな!また、会えたら、恭弥」

「…………」


突然現われて、突然帰っていって。

「いい加減にしてほしいよ…貴方を倒すまでは」

絶対に離してなどやるものか。



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日本人の季節が変わるさいに、「ああ、もうこんな季節なんだねぇ」の感慨深く吐く息は外国の方には真似出来ないそうで、そういうところがジャパニーズビューティーの一つらしいというのを聞いたことがありまして、雲雀さんにして頂いたのですが、どうしてこうなった!?なんか暗い!!

そうそう、このサイトで一番最初に書いたお話で、雲雀さんはディーノと名前呼び普通にさせていたわけですが、雲雀さんディーノさんのこと名前で呼んでたわけじゃ無かったんだなー、と今さら思いました!だって、私の脳内では普通に名前呼びしてたから、つい…!でも最近のジャンプで発覚!!!一言たりともディーノとは言ってない、ここ最近のびっくりでした!

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