07/14の日記
23:52
トラベル!*雲雀ディノ
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*タイムトラベル!ねた!
「ここ…どこだ?」
もくもくと自分を覆っていた煙がはれて、回りを見渡したが、記憶にはない場所だった。
一体ここはどこなんだ?
なぜかわからないが十年バズーカにあたってしまって、ここが十年後の世界だとわかるがイタリアの土地ではないことは確かに感じられた。
イタリアの風とは違う。
けれど、どこかの住宅街というのはわかる。
「なにしてるの?」
「…その声は…」
ハッとして声のした方を振り向くと。
少し自分の記憶とは違ったものの、けれど他にこんな独特のオーラを醸し出してるやつなんて俺の回りには一人しかいない。
「恭弥」
「…なんか若いな」
片手にトンファーを携えたまま、俺の方に眉をよせてやってきた。
うさん臭げに頭から爪先まで散々みつくしたあとで。
「十年バズーカか…」
「遅えよ!」
相変わらずマイペースなようで少しホッとした。
恭弥は何年経っても恭弥なのだと。
「貴方、部下は?」
「ん…そういや、独りだな」
「面倒だね」
恭弥がため息を吐いたと同時に近くで爆撃がした。
なんだ抗争中かよ。
「しゃあねえな」
「…何する気?」
「加勢しようかと」
「…冗談」
ハッと鼻で笑われた。
う!くそ!随分と可愛くない!
十年経つと可愛げがどっかに吹っ飛んだようだ。
「いくよ」
短く言われて、腕を取られ強引にひかれる。
その直後俺たちが居たところは、衝撃音がした。
「…マジかよ…」
気配もなにも。
なにかが飛んでくる音なんて無かった。
少なからずショックを受けていたところに
「これで分かったでしょ。貴方邪魔だよ」
傷口にさらに毒を塗ってくる可愛いくない我が生徒。
あまりのイヤな成長ぶりに思わず、うなっていた。
「…ねぇ…」
「なんだよ」
走らされて、どれほど走ったかなんてわからないが、あの住宅街を抜けて、煙がもうもうと上がっているのがみえて、ああ、俺随分走ったなと実感する。
肩で息をする隣りで、恭弥は涼しい表情で俺を見下ろすように見据えてくる。
(実際は俺のがちょっと高いから見下ろされることはないけどそんな気がした)
「五分、経ってるよね?」
「そういや…」
経ってるな、と時計をみたら経っていた。
まさかではあるが、あのバズーカ壊れていたという落ちだったのか。
「…まあいいか…」
「よくないだろ!」
しかし、恭弥は素晴らしくマイペースなので、俺の突っ込みなんて軽く無視して
「ここにいてよ」
と言い残し、未だに爆発音がする住宅街へともどっていった。
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雲雀さんとディーノさん。
十年後の雲雀さんに世話してもらってほしくて書いてみました。
続きます!
まだディーノさんの世話してないので。
いつもぱちぱちありがとう御座いますv
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