駄文A
□ネコとネコ
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「おや?」
陽当たりがよくほとんど人通りのない僕の縄張りに白いネコが気持ち良く昼寝をしている。
とても綺麗な毛並みや首輪がついているのでどうやら飼い猫らしい。
飼い猫は、野生と違って勘が良くない。
だから、僕が近付いても全く反応を示さないどころか寝返りをうった。
人(?)の縄張りに勝手に入っておきながら自分は、昼寝…ですか、
そう、あまりにも気持ち良さそうに寝ているから。
骸は、白いネコの尻尾を踏む。
「Σいってぇ!!」
何だ?!
敏感な尻尾を踏まれて、あまりの痛さに飛び起きた。
「お目覚めですか?」
「…あぁ、」
…今の…コイツか。
しっかし…綺麗な眼してるよなぁ…
片方ずつ色が違うなんてな。珍しいぜ。
「…ここ、僕の縄張りなんですが。」
だから、もう近寄らないで下さいね。
と言われて
「あぁ、すまん。」
素直に謝る。