駄文

□カラオケ
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「…それで?」

何でそんな話を聞かなきゃいけないの。
というか、僕に黙って…

ふつふつと雲雀の背後にどす黒いオーラが沸き上がる。
幾分、不機嫌さを顔で表すもディーノは気付いていない。

「…それで、二時間くらい歌って…それぐらいだな。」

それぐらい?
充分だよ!!
僕だって貴方の歌声なんて聞いた事無いのに…

意外とツナも上手かったなぁ…

まだ言うの!!




「…だからさ、今度一緒に行かないか?」

「やだ!!」

そんなことを聞かされて!!
言ってなんかやるものか!!


「えぇ〜、いいじゃん。行こうぜ〜。」

僕の気も知らないで、

「それに恭弥の歌声聞きたい。」

ワォ。
どこで覚えたの?
そんなに目をうるうるさせながら両手で僕の手を掴んでいる。

「恭弥〜、お願い!!」
マフィアの貴方が僕に頭を下げるなんてね。
(いつも大体下げてます)

いいよ。
但し、交換条件。

「ホントか!!」

その条件ってなんだ?

「二度と僕の知らないとこで草食動物達と群れないでよ。」

本当は、もっと別の事にしたいんだけど。

今回だけは

このくらいにしてあげる。でもあの草食動物は後でちょっとだけ噛み殺しておこう(あんまりやり過ぎるとディーノが怒るし)

「わかった!!」

じゃ、今すぐ行こう。

えっ!?

いいだろ。恭弥はどうせ授業に出ないんだし。

それもそうだね。
じゃ、行こうか。

おぅ。


2人はその後カラオケで、


「恭弥…言い声してるなぁ。マジ惚れた!!」

「ちょ…惚れたってどういう事。今までのは遊びだったの?」

「いゃ、お前言い方悪い!!誤解されるだろ!!
……改めて惚れたって事だよ!!
それぐらいわかれ!!」

「無理に決まってるでしょ。」

ほら。歌って!!






「どうだ?」

「…………………」

「おい。何か「とても綺麗な声だったよ。」

「…〃〃〃」

「赤いね。」

「おま、耳打ちは反則…」


ラブラブオーラを撒き散らす2人でした。

☆オワリ☆
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