駄文

□クリスマス
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「恭弥〜vV」

いつもどおり、ノックもせずに応接室に入ってくる。

「何?」

全く…

「今日はクリスマスなんだろ。」

「…それが?」
何だって言うのか…

「ほら、日本ではクリスマスは好きな人と一緒に居るんだろ?」

…へぇ、嬉しい事言ってくれるね。

「…でさ、ケーキとか持ってきた。」

次いで、応接室に入って来たのはいつも連れている黒い服の男だった。
白い箱とワインボトルを2、3本置いてさっさと出ていった。

「さ、食べようぜ。」
言って、箱を開けて食べようとする。

Σちょ、手掴み!!

「やめなよ。」
一体幾つなの?

仕方無いから、応接室のフォークと皿を取り出して、ケーキを切り取って上げた。

「はい」

「サンキュー、」

皿を受け取り、ケーキをフォークに突き刺し食べる。

…生クリーム…ついてるし…

「うん。旨い。」

そう言ってパクパク食べている。
よくそんな甘いのを食べれるね。

「あれ?恭弥…食べねえの?」

さっきから全く手をつけていない僕に漸く気付いたみたいだ。

「そんな甘いの食べれないよ。」

貴方じゃあるまいし…

「ハハ、そんな言うほど甘くないぞ。
取り敢えず食べてみろよ!!」

またパクパク食べ続ける。
その間に、あちこちに生クリームがついてる…

よくそんな器用につけれるね。額にもついてるし…

「ほら、食べて見ろって」

危ない手つきでケーキを切り取って皿に盛り付ける。
落とさなかったのは奇跡だね。
それでも、せっかくのケーキはグチャグチャだけど……
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