駄文

□僕たち同居しますA
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《料理は愛》



久し振りに出て来た骸はビックリした。
それは…

―ボン―

―ガシャン―

さっきから奇妙…嫌な音ばかりするのだ。
骸は大体予想は出来たが一応、その音のする方に行ってみることにした。
そこは、台所である。
何やら黒い煙まででてきた。
このままにしておいたら、部屋が無くなると思い取り敢えず声を掛ける。
「…一体何してるんですか?」

「いや…ちょっと…」

何やらしどろもどろだ。しかし、その『ちょっと』でせっかくの家を壊されたのでは堪ったものではない!

「なにがちょっとですか…」

「そのな…弁当を…」

「弁当?何故です?」

「……いゃ、クロームに…」

なるほど。
確かクロームの実母は女優で忙しい上、あまり自分の娘をよく思っていなかったときく。
多分クロームは弁当さえろくに作って貰えなかったのでは……
そう思ったのは良いとして…
何故、マフィアのボスであるこの男が作って居るのは謎だが……


「…ですが、」
骸は先ほどまで作っていた料理…には見えない物体を見やる。

「…この緑色の物体は?」
あまり聞きたくは無いが、クロームがお腹を壊されたのでは困る!

「?何って…卵焼き。」
「卵焼き!!」
これが??
一体どうやったらこんな色になるのだろう。
…死ぬ…確実に…

「で、これがハンバーグだ。」

「…………」
ハンバーグと言うより、黒い物体…何故にこんなにも自信満々で出せるのか。

「どうだ。」

「どうって…。」
頭が痛い…
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