駄文
□恋は命懸け
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久々に会った生徒は小憎らしい微笑で
「じゃあ、やろうか。」と戦闘を切り出す。この戦闘マニア…もとい俺の生徒は、
直ぐに俺の懐に入り、必ずと言っていい程急所を狙う教え子…。
本当に中坊か?
と言いたくなるくらいの殺気と身体能力…。
あまりにも優秀すぎる生徒は一戦…いや一瞬の中でもみるみる上達していく。
「可愛くねーな!」
言えば必ず
「そんな無駄口叩けないくらい目茶苦茶にしてあげるよ。」
と更に殺気が3割増。素直すぎるその反応が可愛くて、まだまだガキ何だな…と思わせる。
そんなことを思っていると顔がついつい緩んでしまうから。
また、
「何、大人の余裕ってやつ?!」
更に怒らせたみたいだ。あんま怒らせるとバックレるからな。
なるべく注意しないと、
すると、優秀な生徒は急に後方へと跳ぶ。
間合をとったのか?
はたまたご機嫌を損ねたのか?
―暫く膠着状態―
なかなか攻撃してこない。いつもならうんざりするほど攻撃的なのに。
一体どうした事か…
長時間(と言っても10分ぐらいだ。)睨み合いが続いた為、つい、ほんの僅か気が緩んでしまう。