駄文@‐2

□梅雨の出来事
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「そんじゃ、今日は止めたほうが…」

「そんなわけにはいかないんだよ、リボーンの命令だ…」


ディーノさんほどの大人がなんで、小僧のいうことを素直に聞くのか疑問だった。
ツナも、なんだかんだ文句を言いつつも必ず小僧のいうことを聞いてたな。甘やかされてるなぁ。

(違うよ!!リボーンに逆らったら後がコワいんだよ!! byツナ)


「…山本…」

「はい。」

「頼む!!一緒に来てくれ!!」

がしりと肩を掴まれて、その上頭を下げられては断りづらい。

でも、俺もできることなら雲雀には拘りたくはない。

しかし、ディーノさんが危険だしな。

………………………………………………………………………………。


「良いっすよ。」

「えっ、ほ、本当にいいのか?」

「はい…でも、今度何か…」

「あぁ、俺にできることなら何でも言ってくれ。」


ディーノさんの頼みなら断れないし、なんといっても、このまま行かせたらきっと後悔しそうな気がする。

「で、今からどこに?」

「恭弥といったら、学校だろ。」


「…反対っすよ。」


「そうなのか!!」


ディーノさんは、あのオジサンがいないとダメだっていうことは、ツナからも聞いていて分かっていたけど…。

けど、そんなところもディーノさんの魅力なんだよなぁ。


…俺…末期かな。


なぜか、何度も溝にはまるディーノさんの手を握り今から死地…じゃなかった。雲雀のところまで、今の幸せな一時を存分に味わっておこう。


生きて帰れるかなぁ。

ぼんやりと思っていたらディーノさんがヘラヘラしていたから。

「どうかしたんすか?」

「いや…山本に会えて本当に良かったな…って思ってさ。サンキュー!」

俺は、ディーノさんの手を気持ち堅く握って決心した。


『 何が何でも生きて帰ろう 』


バットと一緒に入れてある時雨金時に誓って!!



〇終わる〇


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