06/22の日記
23:02
障害は全て取り除きましょう*骸ディノ
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「ぎゃーー!!?」
「Σどうしたんすか、ディーノさんっ?!」
ダダダ、と長い廊下を走りぬけ部屋を蹴破る勢いで駆け付けると、山本は部屋の状況に手にしていた刀を落としそうになってしまった。
骸がなぜかディーノを壁へ押し付けていたからだ。
「あ、えーっと…お邪魔でした…?」
「邪魔じゃない!邪魔じゃ」
「おや、まだ居たのですか。僕が来たからもう帰って頂いて結構ですよ」
「でも、骸が警護なんて聞いてないけどな…」
「クフフフ、山本武…僕が帰れといったら帰れ。」
「おい!お前キャラ壊れてんぞっ!つーか、早く退けって!」
ディーノが全力で骸を引き剥がす。
骸はすごく嫌そうな顔をしていたが、ディーノと山本はみなかったことにした。
「しかし、貴方もボンゴレと縁を切ればいいじゃないですか。貴方が狙われているのもボンゴレの怨恨が原因ですし」
「あのな…それに俺だけじゃなくて、ボンゴレの有力な同盟勢力を次々に狙ってるみてぇだし」
「ほぼ無差別ですしね」
呑気に世間話をしているみたいな軽い口調で、ディーノと山本が笑い合う。
骸はその状態をみて深くため息をついた。
「君は、明日死ぬかもしれないのに…ポジティブもそこまでいくと、病気ですよ」
「おいおい…」
いつにも増したケンのあるいいかたに苦笑するほかない。
「まぁ、ディーノさんは守らなくても良さそうな気はするんスけどね」
「そうなんだよな、ツナにもいっててくれよ。心配しすぎだってさ…つーか、一番危ないのはツナなんだし、山本もツナの警護あたったほうがよくね?」
「いや、俺は一応ディーノさんの警護にあたるよう言われてますし…それに」
「それに?なんだよ?」
山本がいいかけて、口を噤んだのにディーノは首を傾げる。
「貴方が自覚してくださっていたら、こちらとしても助かるんですけどね」
「は?なんのことだ?」
「ま、そういうことっすね」
親しいもの以外ディーノの特殊な体質を知るものは今のところいないが、もしも部下のいない状態で襲われてしまえば、どんな三流ヒットマンでも容易くディーノの命を狙えてしまう。
悲しいことにディーノは未だにその体質に気付いていないので、時折抗争中に部下の身を案じて一人で闘うこともまちまちにあるらしいが。
彼の体質を知るものならば、心臓が止まる思いだった。
頼むから一人にならないでくれ。
そんな言葉を投げ掛けてもディーノはただ首を傾げて不思議そうにするだけなので、今では大半のものがあきらめる始末。
どうせ言ったところで体質は変えられない。
「僕としては、なかなかにない絶好の機会ですから、良いんですが…」
骸はちらりと山本に視線をうつす。そこにはありありと殺気が含んでいる。
そして、山本の使命は実はディーノの警護―身の安全だけでなく、こうした下心を持った人物からも貞操を守るよう言われている。
ツナは、ディーノは自身が狙われてるとわかると部下にとばっちりが食わないよう極力部下を遠ざける癖のようなものがある、とリボーンから聞いていたのだ。
案の定、ここのところディーノはなるべく部下と共に過ごしていない。
これでは(いろんな意味で)狙われ放題だと苦笑いを浮かべる。
しかも、ツナの言ったとおり一週間も経たないうちに、雲雀と骸がディーノの部屋に侵入し、押し倒しているので、山本は部屋に入るのがイヤになったくらいにトラウマになりそうだった。
しかも、雲雀と骸は示し合わせたように同じような行動を取るのだから、実は裏で同盟を組んでいるのかさえ疑ってしまう。
しかし、出会えば殺し合うような彼等にそんなことは出来ないことは明白で。
ということは、考え方が非常に似通っているのかもしれない。
はぁと胸中でため息をつく。
これではどちらが敵か分かったものじゃない。
山本の不屈の精神も最早限界だった。
「っ!」
骸がさっとディーノの腕を掴んで、自身の背中にかくまうようにして。
ディーノが呆気に取られ、山本が骸になにかいう前にヒュルルと何かが飛んでくる音が聞こえた。
咄嗟に雨の炎でシールドをはると、その直後に衝撃が全身を巡る。
あたりは煙に包まれ、ディーノの大きな部屋も外の景色がみえるほど、半壊していた。
「クフフフ、危ないところでしたね」
霧の炎で結界を強化し、ディーノと骸の回りだけは綺麗なままの状態で。
骸は悠然と立っている。
そして、山本は反応が少し遅れてしまったために、シールドが不十分だったため、防ぎきれずに負傷をしてしまい、立つことが難しくなってしまった。
骸が山本の傷の状態からあまり闘えなさそうだと判断したのか、艶然として山本を見下ろした。
「良い様ですね。沢田綱吉に直々に命を受けた割りには…役に立ちませんでしたね」
「お前な…」
咎めるようなディーノの声音も骸は耳にいれなかった。
山本は、骸の態度で悟る。
こいつ、知っていてわざと教えなかったな―と。
邪魔者はどうであれ、骸の手によって消されるのだろう、と。山本は本当にどっちが敵か味方かわからなくなりそうだと、頭を抱えたくなった。
このあと、敵の勢力がこちらを潰しに掛かってくるのだが、それをボンゴレよりも逸早く掴んだ雲雀によって、結果的には殲滅することができたのだが――
「なんで君がここにいるの?」
「それは僕のセリフですよ、小鳥さん」
「…呪われた果実が…いいよ君はここで咬み殺そう」
「クフ、君に出来ますかねぇ?」
どちらかといえば、雲雀と骸―守護者同士の争いのほうが被害が大きくなったきがする。
山本はぽつりともらした。
そして、キャバッローネの修繕費の大半はボンゴレへと請求されることになる。
「だから、ボンゴレにはツナがさ」
「それは何度も聞きました!知り合いかなにか知りませんが、今度という今度は全てボンゴレにもってもらいます!!」
「リコぉ!」
「いえ、いいんですディーノさん…元はといえば骸と雲雀さんが…山本もしばらく動けないみたいだし…その分覚悟しとけよ…!!」
「つ、ツナ落ち着け!キャラ、キャラ壊れてるって!!!!」
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なんか骸さんが「僕が君を守りましょう!」なお話を目指したつもりがこんなに!なっちゃいました!?
ふ、不思議だっ!?
ぱちぱちありがとう御座います!
以下よりお返事です!!
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わた飴さまへ
こんばんは!いいえ!嬉しかったですよ!むちゃくちゃびっくりしました!こんなサイトをみにきて下さっただけでも夢みたいなのに、コメントまで残して…!!
あんなお話しかないのにたぎってくださってありがとう御座います!
潤っていただけて嬉しいです!わたしも、ヒバディノ読んだあとは骸ディノが読みたくなりますのでっ!骸ディノ!読めないなら妄想して書いちゃおう!と頑張ってみました!まだまだ骸ディノ強化月間は続きます!そんなことありません!むちゃくちゃ嬉しいですよお!わ!そんな!!嬉しいお言葉までっ!本当にありがとう御座います!がんばります!ありがとうございましたあ!!!!
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