06/13の日記
23:19
気付けば目が離せない*骸ディノ
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*骸さんとディーノさんの家庭教師のお話!
はちみつトーストさまよりお借りしてます!
「ちゃお!骸っ!!」
「おや、お久し振りですね」
そういったあと、ディーノは持ち前の究極のボス体質により、黒曜ランドのデコボコとした床でつまずく。
「相変わらずですねぇ」
最初、アルコバレーノより家庭教師をつけてやると言って、代わりに骸の前に出てきたのがディーノだった。
なにやらボンゴレ内部の内輪揉めに巻き込まれてしまった感がかなりあったものの、これを利用しない手はないと。
アルコバレーノ・リボーンは沢田綱吉の専属らしいので。自分のところに来るのは代わりの者だろうと予測はしていたが、まさかそれが跳ね馬、もとい、リボーンの元教え子だとは思っていなかった。
アルコバレーノが来るだろうと思っていただけに。
しかも、この男はなぜか部下がいないと実力の三分の一・・いや、それ以上も発揮できない、究極のボス体質だと分かったのは、右腕と呼ばれているロマーリオという男が買い出しに出ていってから判明した。
そのあまりのギャップに骸が珍しく目を剥いたほどに。
「時折、狙ってやってるのか…疑ってしまいますね」
「なんでこんなの狙わなくちゃなんねーんだよ…」
「そうでしょうね、」
不意に出かけた言葉に喉につまらせる。
僅かな動揺も顕さずに艶然と。
「…はぁ…おっかしいな…なんか日本に来てから調子悪いぜ…時差かな?」
これほど顕著なまでに体質がありありと出ているにもかかわらず、ディーノはなぜか自分の体質に微塵も気付いていないから驚きである。
骸の座っているソファからディーノがいる入り口まで、そう距離はないはずなのに。先程から転びまくってなかなか辿りつけないでいるディーノに骸は一度だけ深くため息をはいてから立ち上がり、そして。
「立てますか、跳ね馬」
「あ、おお、悪いな…でぇ!」
「…く、」
骸が手をさしのべると、ディーノが笑顔で礼をいいながら、勢いよく立ち上がろうとしたのが裏目に出たらしく、骸と一緒になって転んでしまって、しかも、骸がディーノの下敷きになってしまっているから、ディーノは申し訳なさそうに骸の顔を覗きこむ。
「大丈夫か?」
マフィアのボスということを忘れてしまいそうになる容貌に、困っている者を放っておけない優しさ。
痛そうに眉をよせるディーノは、結果的に下敷きになっている骸よりは衝撃は小さいはずなのに、骸以上に痛そうな顔をしている。
「やれやれ…いい加減退いてほしいんですが。」
「ぅ、す、すまん!」
慌てて後退すると、またこてん!と転ぶ。
「貴方はみていて飽きないですね…」
この黒曜ランドまでの道のりも多分一人で来たのだろう、ところどころ服の間から擦り傷や痣がみえ隠れしていて。
「…なんというか、少しだけ分かった気がしますよ」
「なにが?」
「子どもを持つ親の気持ちです」
「はあ?!」
「そんな傷だらけで、僕のところまでやってくるなんて。…そんなに僕のことが好きなんですか?」
「なに言ってんだ、当たり前だろーが。」
「……」
「俺が初めて受け持った最初の生徒だからな」
「…クフフ」
だから貴方は飽きないんですよ。
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クフフフと黒微笑な骸さま!ディーノさんは疑問符を飛ばしながら笑いあってるという、回りがみたらなんか恐い光景です。
犬「骸さん…怖いびょん」
千種「骸さま……スイッチ入ったみたいだね」
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